前回に続き、同じように持っていない人は苦労しないが、持っているからといって特段の良い状態になるとはいえない微妙なものをご紹介します。
リードベンダーBR-2(サンハヤトから発売中:定価450円)
部品の足を曲げるためだけに存在する工具(治具)。
ユニバーサル基板の場合、通常は2.54mmピッチで穴があいており、このピッチで部品の足が挿入できるように曲げることになります。しかしながら、このピッチで「ピッタリ」曲げるのは熟練というか、かなりの部品の足曲げをこなしていないとうまくいきません。微妙に広かったり、狭かったりと、挿入して「あ、ちょっと違う。」となって曲げ直しすることもしばしばです。
特に抵抗を横置きで実装する場合は必ず目見当を基板に乗せて付けてから曲げることをしますが、なかなかジャストな幅に曲げることが難しいと言えます。
そこでこの横着工具というか苦労工具があれば、目的の幅でピッタリと足を曲げることができます。裏側の部分を使うとキンク加工もできるという優れものです。
リードペンチやピンセットを使ってせっせこと曲げなくとも、穴4つ分ならばX410mmのところに部品を置いて、溝にはめたリード線をおもむろに曲げるとその幅でリードが曲がるというものです。
いや、単純にそれだけのモンなんですけれど(笑)。
この冶工具は歴史が古いらしく、私が高校生だった20ウン年以上前に当時大学生だった先輩の方が使っているのを見て覚えていたので、ひそかなロングセラーかもしれません。BR-2という型番ですので当時はBR-1だったのかもしれません。
実際に、ジャンパー線などの折り曲げる見当が付けるものが無いようなものを作る場合に、単純にバッチリの幅で折り曲げられ、重宝しました。また、製作物によっては大量の部品のリード線折り曲げ加工を必要とする場合もあり、適当に折り曲げてしまうと、挿入に不具合が発生することも多く、大変便利な思いをしました。
慣れてしまえば、この幅だとこの辺で曲げれば大丈夫・・なんて事になるのでしょうが、その道を極める気もありませんので、こういうものに頼ってしまうわけです(笑)。ゲルマニウムダイオードなど熱に弱い部品の場合は、リード線を長めにして折り曲げることで、距離を保った状態で基板に実装し、ハンダ付け時の放熱もかねることができるキンク加工も勘に頼らずにできます(多少大きめですが)。
実際の加工例
キンク加工はやや大きめの気がするので、手で追加工して小さくする事もある。
これも先のICピンそろったと同じで、この用途だけに450円を払う勇気があるかどうか・・・でしょう。このブログのネタにするために買った訳ではないのですが、以前から欲しかったもので、あればあったで便利で重宝します。
※この「治具」という表記ですが、元々は英語の"jig"に文字を当てたようで、goo辞書(三省堂提供「EXCEED 英和辞典」)で調べると【機】ジグ (部品を固定したり切削工具を導く道具)、とあります。補助のための工具や道具類を指す語を日本語化したものらしいのですが、「ジグ」でも「治具」でも通じるでしょう。
(似たようなお題としてジグザグ(zigzag)もありますね)
エフェクター自作でググって
こちらに来ました
とても楽しく拝見させて頂きました!
リードベンダーBR-2
これは必需でしょ!で
早速買いに行きましたところBR-5までバージョンアップされてました!
ピンが収納できますぜ旦那!
次はピンそろったを買います。
更新頑張ってください
ではでは
コメントいただきありがとうございます。
やっぱり、メーカーも気づいていたのですねぇ。このピン、いつも使うときに探すのですよ。工具立てに挿しているのですが、使う時にはやはり探します(笑)。
しまうときにちゃんと場所を決めてしまっておかないと絶対に探します。同じ太さのピアノ線でなんとかしようかと思うくらい・・・・。
最近工作系の更新ができないのが心苦しいですが、元気を頂きました。がんばります。