電子工作で欠かせないのがハンダこてとハンダです。
これが無いと、何もはじめられないと言って必須の材料と工具でしょう。
手持ちのハンダ各種
左から音響用銀ハンダSR-4NCu、鉛フリーハンダH-726、一般用の鉛40%・錫60%ハンダ
この他にも共晶はんだや、銅入りはんだ、銀はんだなどがある
ハンダ付けも奥が深い様で公的資格に「ハンダ付け検定」というのがあります。
ハンダそのものについてはいろいろと文献もありますし、詳細にかかれているウェブも多数ありますので説明は割愛させていただきますが、鉛フリーハンダと音響用銀ハンダは温度調節でき、無鉛ハンダでも腐食されないコテ先を使用する必要があります。
また、一般的に鉛を使用しているはんだに比べて高い温度で無いとはんだが溶融せず、表面に酸化皮膜ができやすいので慣れるまではコツが必要でしょう。またハンダ付け作業自体も手早く行う必要もありますし、気をつけないと濡れ性が鉛入りはんだに比べて低いためハンダ付け不良となる率が大きくなります。
なかなか神経質な鉛フリーハンダのせいか、かく言う私もまだ、鉛フリーハンダに移行できておらず、鉛入りのハンダで作業をしているのが現実です。コテ先の温度を一定に保つことのできるセラミックヒーター用の温度調節器を製作中ですので、それが完成すればかなり楽に作業することができそうなのでその時に、移行することになるでしょう。
日本橋の店頭で並べられている商品にも徐々にですが鉛フリーの半導体製品や部品類が見受けられるようになりました。人体にとって鉛は有毒であり、作業を行うことで手に付着して皮膚から吸収されますので、長期間にわたって作業をする職業的作業員の方は鉛中毒になっていないか腎機能などを定期的に検査したり、作業終了時に鉛を落とすことのできる洗剤を使用して、作業で付着した鉛をできる限り摂取されないようにする必要があります。また、ごみとして捨てたりすることで環境に放出される鉛も最後には回りまわって人間に摂取される事も考えられます。
ハンダ付けを行う際に出るハンダのヤニの煙も人体にとっては有害ですので、部屋の換気を行いながら直接吸い込むことの無いように注意しなければなりません。
電子工作という特殊とも言えるこの趣味ですが、なにやら良く考えると体や環境に悪そうな趣味のような気がしてきました。
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