郵便物以外

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 なぞなぞで、街中で赤い顔してずーっと立って居る奴と言えば「郵便ポスト」です。速達用のポストには青いものもありますが、通常は赤いポストが設置されています。
 郵便サービスの種類でエックスパックが出来たおかげで、あの大きい封筒も入るように入り口がやや広げられたり、対応しているポストに取り替えられたりしています。

【出す前にちょっと注意して!

客「ポストに郵便入れた時に、一緒に持ってた携帯入れてもてん。」
局「そのポストにはもう、郵便物の回収がまいりましたでしょうか?」
客「まだやから、早よ取り出してほしいねん!」

 手紙と一緒に持っていた携帯を、手を滑らせて誤って一緒に入れてしまったようです。「携帯電話を入れてしまった!」という、連絡は結構ある様ですので、郵便物をポストに入れる時は、投函する郵便物以外を手にせずに入れる様注意しましょう。
 無情にもポストの中でなり続ける携帯電話。他人事だと笑えますが、やってしまった本人はきっと蒼白になって冷や汗をかいている状態でしょう。ただ、取り戻し請求を出して頂き、本人の携帯電話と確認出来るまではお返し出来ませんので、くれぐれもご注意を。

客「ポストに間違って違う封筒入れてしもてん。どうしたらええやろ・・」
局「封筒は他の郵便物でしょうか?」
客「ちゃうんや、客のところに持って行かなあかん封筒やねん。名前もなんも書いてないからすぐ判るんや。」
局「では、郵便車で回収させて頂いた後、局の方では配達不能な郵便物としてお預かりすることになりますので、取り戻し請求をお出し頂いて、お客様にお返しさせて頂く事になります。」
客「鞄の中から、出す封筒のつもりで、ちゃう奴入れてもてん。客んとこ持ってかなあかんから今すぐ欲しいんや。」
局「申し訳ございませんが、取り戻し請求をお出し頂かないと、その場でお待ち頂いてもお返し出来無い事になっております。」
客「うわ〜、それ困るわ。」
局「確かに申請頂いた内容で受取人の方の身元を証明出来るものをご呈示頂かないと他人の郵便物を横取りする事も可能ですので、その場でお返し出来ない決まりになっております。」
客「あちゃ〜!、あかんの?」
局「申し訳ございません。」
客「客んとこ電話して、すぐそのなんとかを出しにいくわ。」
局「有り難うございます。よろしくお願い致します。」

 うっかり郵便として出す封筒と鞄から取り出す時に勘違いして入れてしまわれた様でした。ポストに入れてしまった後では、取り戻すのにはかなりの手間と時間と手数料がかかります。十分確認してから入れてください。

客「さっきポストで手紙出してんけど、宛先書くの忘れてん。届くやろか?」
局「宛先が書かれていない場合は、あて所不明で差出人様にお返しする事になりますが、差出人の欄の、ご住所・お名前はご記入頂いていますでしょうか?」
客「それも、はっきりわかれへんねん。」
局「差出人様のご住所もお名前も何も書かれていらっしゃらないかも知れないということですね?」
客「・・・多分、書いてないと思うわ。」
局「では局の方では、宛先も差出人様も書かれておりませんので、この場合は配達不能として分けて保存しておりますので、取り戻しの請求をお出し頂いてお返しさせて頂く事になります。」
客「それって何所で言うたらええん?」
局「お電話頂いている○○郵便局の窓口か、差し出された郵便局の窓口で『取り戻し請求』と言って頂ければ用紙がございますので、記入してご提出ください。お客様の場合はポストに投函されていらっしゃる様ですので、○○郵便局までお越しいただくのが確実かと存じます。」
客「すぐ、返ってくるん?」
局「それは何とも申し上げられません。郵便物のポスト収集後にすぐ見つかれば早く見つかりますし、他の郵便物に紛れ込んでしまいますとそれなりにお時間を頂戴する事になります。」
客「それって電話でええの?」
局「書面で提出して頂く必要がございますので、お速くご入用でしたらすぐにお出し頂く事をお勧めさせて頂きます。また、取り戻し請求には手数料も必要な場合もございますので、ご注意ください。」
客「ひゃぁ、自分の郵便取り戻すのにお金かかるんか?・・・お金も時間もえらい損や。かなんなぁ。」

 差出人か、受取人のどちらかのあて所が書いてあれば、送付か返還が出来るのですが、どちらも何も書いていない場合は、開封して確かめる訳にも行かず、迷子郵便として郵便局で、引き取り手が出てくるまで寂しく保管される事になります。
 郵便が届かないと言う時に問い合わせする前に、あて所がちゃんと部屋番号まで書かれていたか?またはあて所を書いたかどうか位は思い出すか確認してください。また、どこのポストから投函したかも覚えておられると見つける際に有力な情報となりますので、これも忘れずに。

 出された郵便物があて所に届く前であれば取り戻し請求を出す事により、届く前に取り戻す事ができます。同様にあて所の変更も可能ですが、これは郵便約款91条(あて名変更及び取戻し)にあり、「郵便物の差出人は、その郵便物の配達前又は交付前に限り、あて名の変更又は取戻しを請求することができます。」とあります。また第2項に「前項の請求は、料金表で定める額の手数料を添えて、差出郵便局、集配郵便局又は公社が別に定める郵便局にこれをしていただきます。」ともあり、手数料がかかる事も明記されています。

 くれぐれもポストに郵便物以外を入れないように、また、郵便を入れる際にはあて所などがきちんと書かれているかご確認頂いてから投函するようにしましょう。郵便物以外を入れてしまった場合でも取り戻し請求は出来ますが、やはり手数料は同様にかかります。
 通常の郵便取り扱い業務(書かれた宛名にきちんと配達する)から外れた「取り戻し」は出した人にも、処理をする郵便局にも時間とお金の浪費を生じさせるのです。

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このページは、なんぎが2005年5月17日 12:55に書いたブログ記事です。

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