試作中や回路のチェック等でちょっと部品を接続して確かめたい時に、便利なのがブレッドボードです。多数の穴があいており、同一列は内部で接続されていてその列に部品の足を差し込んでゆくと穴の下にある接続端子を通じて電気的に接続される仕組みです。
ブレッドボード EIC-102BJ
秋月電子より通販で購入(通販番号P-00285)
(breadboard:パン切り板、パンこね板、実験回路基板)
いろいろな会社から販売されておりましたが、秋月電子のものが一番安かったようなので、何かの購入時についでで紛れ込ませて取り寄せました。左上のロゴと商品番号のシルク印刷に欠けがあったりと、一抹の不安は残りますが大丈夫な様です。
アナログ回路等でトランジスタやオペアンプなどの能動素子数が10個を超えるとかにならない限りこの大きさでも十分です。
ブレッドボードは接触抵抗が変化してアナログ回路にはやや不向きかもしれませんが、大電流が流れるとか、低インピーダンスの回路、高周波アナログ回路を扱わない限りそれほど気にしなくてもよさそうです。
ブレッドボードの利点は、実際にハンダ付けしてユニバーサル基板で組み立てるのに比べて、
・部品の足を穴に挿すだけなので、ハンダ付け不要
・配線の変更はジャンパ線の付け替えなのですぐ対応可能
・2.54mmピッチなのでIC類がそのまま挿入出来る
・組付け時に部品が加熱されないので熱ストレスがかからない
・ピンやリード線を挿しただけなので試作で使用した部品が何度も使える
など、数多くあります。
反面、配線が複雑になってくるとジャンパ線が飛び交い、配線時や変更時に他のジャンパを引っ掛けて抜いてしまったり、見た目は挿さっている様に見えて接触不良になっってしまったり、かえって気を遣う時もあります。
また、外部デバイスとの接続時もコネクタ類が直接利用出来ない場合が多いので中継させるか、コネクターからバラ線で引き出した端をハンダメッキした線で挿入する等、ある程度の手間も逆に発生してしまいます。
ブレッドボード上の挿入部分の接触端子はバネ式になっているのである程度の径が無いとしっかり配線が接触せず、むやみやたらと接触不良になってしまい、回路をデバッグしているのかブレッドボードをデバッグしているのか判らない状態になってしまいます。
と、まあ、いろいろと欠点はあるのですが、それを補い有り余る有利な点があるため、ちょっとした試作や、プログラミング中に回路変更や検証が必要な状態でのデバッグには非常に重宝しています。欠点さえ知ってしまえば、それに気をつけておけばトラブルは殆どありません。もう少し大きい規模のものを試作する時のために、大きいサイズのブレッドボードも欲しくなってきましたので、そのうち購入するでしょう。
しかしながらパンをこねる台の意味の単語がなぜ、試作回路基板の意味に使われるようになったのでしょうか。光学系等の仮組台もブレッドボードという名称で出ている様です。まな板状のものは全部ブレッドボード?
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