世の中多くの人が生活しています。当然同姓同名というのは良くある話ですが、郵便物の宛先に同姓同名の方が二人以上住んでいると大変ややこしくなります。
【配達不能】
客「△×の○○言いますけど、郵便物が来えへんのですわ。」
局「住所の△×以下もお教え願えませんでしょうか。」
客「△×だけやったらあかんの?」
局「申し訳ございませんが、部屋番号等までお教え頂けませんでしょうか?」
客「う〜ん、△×の2−3−4−10−330やけど。」
局「差出人様には、お出し頂いたという確認はして頂いておりますでしょうか?」
客「ああ、してる。二日前に出したっちゅうてるで。まだ届けへんもんやろか。」
局「では未配達等の郵便物等に無いか確認して、折り返しお電話させて頂きましょうか?」
客「調べてくれるん?たのむわ。」
局「はい、では連絡先のお電話番号を・・・」
と、まぁこんないつものやり取りで調べに行きますと意外な事実が判りました。
受付員「△×の2の3の4の10の・・」
配達員「待った!○○言う人か?」
受「ええ、そうですけど。なんかありましたんか?」
配「その集合住宅な、同姓同名でもう一人おるねん。」
受「はぁ?そんなんありますんか?」
配「あるもなにも、同姓同名の別人が別々の階に住んではるで。」
受「ほな、配達不能の棚に・・」
配「そや、部屋番号が書かれてへん奴があったわ。ワシらかてどっちか判らんもん。配達のしようがないがな。」
受「そら、そうですわな。」
配「別の○○さんに配達したら偉いこっちゃで!怒られる位で済まへん。もう一人の○○さんは別の○○さんが開けた郵便物なんか要らん!ちゅうて局のせいや。」
受「そらあ困りますわな。お客さんも迷惑ですし。」
配「こっちも迷惑やで。ちゃんと宛先書いてもらわな配達出来んで。」
受「お客さんに、そう言うて確認してもらいますわ。」
配「頼むで、もめんといてや。そういう人等に限って仲悪いんやから。」
受「気ぃつけますわ。」
(客に折り返しの連絡を入れる)
局「お客様あての郵便物と思われる物が見つかりましたが、事情があり配達出来ない状態でございます。」
客「配達出来ない状態ってなによそれ?」
局「お客様のお住まいのところに同姓同名の方がいらっしゃいまして・・」
客「知ってるがな。よう郵便物間違われて困ってるんや。」
局「申し訳ございません。ただ、今回は部屋番号が書かれておりませんのでどちらの方にもお届け出来ず、差出人様にご返還と言う形になります。」
客「え?配達できへんの?」
局「はい、誠に申し訳ございませんが、あて所不完全という形で差出人様にお返しさせて頂きます。差出人様にはお客様から事情をご説明頂き部屋番号まで書いた上で改めてお出し頂くようお伝え頂きます様お願い致します。」
客「中開けて調べるとかできへんの?」
局「あて所不明を理由に開封する事は出来ませんので、申し訳ございませんが開封せず返還させて頂く事になります。」
客「う〜ん。ま、向こうかて同姓同名の違う郵便受けたらいややわな。配達するのに開けられた郵便物もいややしな。しゃあないな、出した奴に言うとくわ。」
局「有り難うございます。次回お出し頂く時は部屋番号までお書き頂きますように必ずお伝えください。」
客「ああ、わかった。」
と、大変珍しい事ですが同姓同名の方がたまたま同一棟の集合住宅の違う階にお住まいという事で配達不能になってしまったわけです。部屋番号が書いてない位ならばあきらめもつくでしょうが、一番困るのは間違った部屋番号で記入されていた場合です。どちらの部屋番号のようにも見えるし違うような気もする、そういう絶妙な間違いをしてくれる人もいるようで、配達員もほとほと困り果てるそうです。
よく番地などが書かれているプラスチック製の札が玄関先や門柱に貼られている場合がありますが、あれは住所というよりも住居表示であり、その番地を決める際に同姓同名や同姓の別人や親戚などが近所にある場合は、わざと違う番地を割り当ててややこしくならないようにする事もあるみたいです。既に番地の付いたところに転入される場合はどうしようもありませんが・・。
この方の場合も決して多いと思われる姓でもなかったらしいので、「自分の名字は少ないから大丈夫だよ!」などと安心してはいられません。集合住宅にお住まいの方!ちゃんと郵便物が届いてほしい場合は部屋番号まで相手に教えてくださいね。この場合のようにもう一人の違うあなたがすぐ近くに住んでいるかもしれませんよ。
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