お客様の信書等を配達するのが業務ですので、こちらの都合で仕事を終える事が出来ない場合も多々あります。そういう場合は残業する事になる訳ですが、どうもそのあたりを取り違えていると言うかなんというか。
【残業制限】
ゆうメイトA(以下A)「うわー、今日は多いよって終わらんで。」
ゆうメイトB(以下B)「ほんま、今日は多かったですね。」
A「こら、ちょっと残らな捌ききられへんで。」
B「ほんま、多いわこれ。」
A「いっちょ、気合い入れて片付けようか!」
B「ほな、しましょか〜。」
(残業して、残った仕事を片付けるゆうメイトたち)
本務者「きみら、もう、帰ってええで。あとはこっちでやっとくわ。」
A「え?でも結構ありますで〜。」
B「ちょっと一人だけやったら帰れませんよ、この量じゃ。」
本「うちの班な、残業多い言うて指摘うけてんねん。あと、やっとくよって、今日は上がってくれへんか。」
A「残業多いっちゅうてもしゃあないですやん。したくて残るわけちゃいますねんで。」
本「わかってる、わかってるけど、ワシも上から言われたらどないもならんねん。」
B「私ら二人でやった方が早いですよ。ええんですか?」
本「とにかく、残業時間のトータルをオーバーしてるらしゅうて、えらい言われて困ってんねん。君らが悪い訳や無いのは解ってるよって助ける思て上がってくれへんか。」
A「はぁ、そない言わはるんでしたらかましまへんけど、大丈夫でっか?」
本「あぁ、なんとかするよって、これ以上残業付かんように上がっておくれ。」
AB「ほな、失礼します。あと、よろしゅう。」
本「おつかれさん。」
(仕事上がりの会話)
B「あんな、本務者残業したら○千円の時間単価付くねんで。」
A「え?うそやん?」
B「ほんま、ほんま。残業1時間したら、うちらの時給何人分や思てんねんやろ。」
A「予算無いっちゅうて、ゆうメイト減らして残業制限してるんちゃうの?」
B「そや、そこがおかしい思うんやわ。ゆうメイト増やして全体の残業減らした方がお金かかれへんやん。」
A「親切や思たら、自分の残業付けたかってんな。」
B「いや、そうやのうて、『予算』ちゅうやつに本務者の残業代って入ってへんのんちゃうか?って思てんねん。」
A「ははあ、それでゆうメイトに払う金減らして、自分らの給料増やして・・って何しとるねん!?」
B「いや、絶対そんな事まで頭回ってへんのんちゃうか?上の方って。」
A「そうかもしれん・・・」
B「自分らの給料、何所から出てるかまだ解ってへん、思うねん。」
A「絶対、そうやわ。そうやないとゆうメイト人数減らして残業減らすっておかしいやん。同じ金額使うんやったらゆうメイト増やしてパーっとやった方が安く上がるやんか。しかも処理時間は短うなって、お客さんも喜ぶやん。経営の合理化って、そういう事やろ?」
B「う〜ん、そう言われるとやっぱりお手盛りなんやろか??」
ゆうメイトの残業制限は厳しい部署もあり、例えば40時間までなどのリミットが設けられている場合もあります。しかし、他の部署の遅れをかぶって遅くならざるを得ない場合もありますし、当日分の郵便物が多い場合は配達にどうしても時間がかかります。残業を希望する・しないの意思に関わらず、お客様にちゃんと配達する事が出来るようにするには、残業せざると得ない場合もあります。仕事が残業させるという何所の企業でもあるような状況な訳です。
そこで、一般企業であれば課長等の残業が付かない人たちがリカバリーしたりするわけですが、郵便局(一部かもしれませんが)では残業代がゆうメイトの時間単価よりはるかに高い本務者を残業させてゆうメイトを帰らせます。
本務者はゆうメイトに実務を任せきりにしている場合も多く、実際に作業させると良く出来るゆうメイトの半分以下の能率しか上がらないこともザラのようですので、ゆうメイトを残業させて終わる時間よりも長くかかることもしばしばです。その場合その残業代だけで、もう一人ゆうメイトを1日雇用する事もできる事になってしまいます。
結局、ゆうメイトを帰らせる事によって人件費として支払われる金額はゆうメイトに残業させる場合より高く付く訳ですが、そのあたりの本質についてどう思っているのかがさっぱり解りません。ゆうメイトも残業したくない時は帰りたいでしょうし、それは本務者でもどちらも同じだと思うのですが、「予算が無い」と口癖のように言う割にそこらへんは、まだまだ甘い様です。
最終的に民営化になってしまったら、そんな身内への大盤振る舞いな事はもう、出来ないと思うんですが・・
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