以前作ったエレキットのTU-870ですが、そろそろいじりたくなってきました。我慢が出来なくなったと言うべきか、キットだからいじって当然と思い切っていると言うか。
electro-harmonix EL84(6BQ5) マッチドペア(ロシア製)
東京真空管商会で購入
件のTU-870ですが、いろいろと改造したり部品の交換で楽しんだりとウェブで検索すると山のように出てきます。現状の私の場合はアクセサリーキットで追加実装した350V/100μFの電源デカップリングコンデンサを外して300V/150μFのものに付け替えています。その他は抵抗類を全て1%金属皮膜で組み上げた位でしょうか。たぶんノーマルの本来の部品構成に非常に近い音だと思います。
デカップリングコンデンサを交換した時点で低音がやや出てくるようになりました。
さて、ここでまたもや基板を外して臓物をいじくり回すというのも手なのですが、一番安易に着手出来てハンダ付けも不要な真空管を交換すると言う技に出てしまいました。キット標準で付いていたのはSOVTECのECL82(6BM8)です。他にEiとかSvetlanaなどのメーカー製の球が入っている場合もあるそうです。
東京真空管商会の店主と少しお話をさせて頂き、標準品よりはグレードが上の真空管をお勧め頂きました。3種類あったのですが、店主曰く「どれも特徴があるんで、どれが良えとは言い切れません。高いからいい音がする訳でもないですからね。」と助言もいただきました。ロシアの管球が気になっていましたのでelectro-harmonixの物に決めて購入しました(electro-harmonixはSOVTEKのオーディオブランド)。6BM8と6BQ5は微妙に違うのですが使えるのでしょうか?TU-870ではなく、TU-880と勘違いされていらっしゃらないか心配です。
そのとき店主に「ま、3種類とも買うてもうて、聞き比べてもらうのが一番ええですけどね。」と商売上手な一言もありました(笑)。実際その通りにしてしまうでしょう。
恐るべし、東京真空管商会!
販売するものは全て測定して数値を付けている
実際に挿しかえしてもすぐにまともな音が出ないので、ならしで数十時間程度使ってみないとなんともわかりません。今の管球ですら250時間も使っていない状態で、現用の使用時間を言うと「まだまだ堅いですね。」と言われてしまいました。違いがはっきりするまでもうちょっとキット付属の管球を使ってエージングする事にしましょう。
キット付属の6BM8/ECL82
箱書きは左右の取り違えをしないように書き加えた。
メーカーはロシアのSOVTEK製。マーキングはECL82ではなく、6BM8となっている。
はじめまして。
すでにお気づきと思いますが、6BM8と6BQ5は全く別の真空管です。
6BM8は三極部と五極部が1ユニットずつ1本の真空管に入った複合管で、6BQ5は五極部が1ユニットだけ入っています。
どちらも9ピンのMT管ですから同じソケットには挿さりますが、互換性が全くありませんので、TU-870に6BQ5を挿しても動作せず、故障する可能性もあります。
良い機会ですから、6BQ5で真空管アンプを自作してみてはいかがでしょうか? 良い音がしますよ。
ご指摘有り難うございます。
おっしゃるように6BQ5で別のアンプを作ればいいじゃん?という思いも捨てきれず・・仕事が忙しいせいで未だ東京真空管商会さんにご相談に上がる事も出来ておりません。
ここは一発ギターアンプを真空管で・・でしょうね(笑)。