PICツールボックスでチラと写っていたモニタリングおよび信号入力ののためのI/Oボックスです。
I/O BOX
上段3列が入力モニタ、下段2列が出力用のスイッチ
コネクタは上段3段が入力モニタで、最下段が出力用
ケースはテイシン金属のTC-103の無塗装タイプ
回路はPICツールボックスの紹介に書きました通り、トランジスタ技術2002年11月号掲載の記事か、オリジナル作者の小田島さんのサイトであるドリームキッズに掲載されています。
オリジナル記事と異なり、ツールボックスには固定して取付けられておらず独立した筐体にしたことで、ツールボックスとは異なる作業位置で入力/モニタリング出来るようになり、使い勝手が向上したと思っています。
内部ボードの実装状態
入手部品の関係で、トランジスタは2SC2458-Oになりました。LEDはデジットで特価品だったROHMの4mm(中途半端なサイズですね)の赤色LEDでレンズが拡散タイプのものを採用しています(型番不明)。スイッチ類もデジットで入手しましたが、ボタンスイッチの方は今でも置いてあるのですが、MKKのスライドスイッチは店頭から無くなってしまい、次のモデルを作る時にどうしようかと思案しています。
作成時に何が大変だったかと言うとこのケース加工です。
ケース加工して空けられた穴たち
四角い穴のオンパレードである
とにかく四角い穴が多く、しかもスライドスイッチ等は穴の大きさが小さいうえに多くてたまりませんでした。ボタンスイッチは穴をあけると隣の穴との間隔が1mm位になるため、非常に気を遣いました。位置精度もハンダ付け時に多少動きますのでこれも部品を実装してから現物合わせで入るように調整したことで多少がたがたに位置がそろっていません。これをもう1つ作れと言われると「え〜っ?!」と思わず声を出しそうになります。
とにかく苦労の甲斐あって大変重宝しています。
各接続は10ピンのMILコネクタで接続したレインボーカラーのすだれケーブルで、先にICクリップを付けた物で行います。どのコネクタも同じピン配置にしましたので、ケーブルは4本同じ物を作りました。
ピン配置は1〜8番に信号線、9番に電源+、10番に電源ーを接続します。
入力モニタと、スイッチによる出力部は電源線を接続していないので、同時に使う場合は、それぞれの電源をターゲットの電源に接続する必要があります。
この手の治具的なものは作るのがある程度面倒で、部品もまとめて必要なのですが、作ってしまうと大変重宝します。この作例から更にコンパクト化する場合はLEDアレイと、トランジスタアレイ等を利用すると表示部のサイズは劇的に小さくする事が出来ます。スイッチも千鳥配置にするなどすると幅をさらに小さく出来ます。
小さくする場合は使い勝手が落ちないかどうか検討して作成するのが良いでしょう。
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