小豆の甘く煮たやつがお椀の中にはいって、餅がのせられているもの大阪では「善哉(ぜんざい)」と言うのですが・・・・
善哉(ぜんざい)と汁粉(しるこ)
大阪ではぜんざい(善哉)としるこ(汁粉)と2種類あります。あんこの種類で強いて区分するなら「ぜんざい」はつぶ餡、「しるこ」はこし餡に属する種類の物です。
大阪の甘味処で「ぜんざい!」と言って小豆の皮の入っていないこし餡のものが出て来ると「おらぁ!なんやこれぇ?!おしるこやんけ!」といきなり喧嘩に(笑)になります。甘い物を食べたい人を怒らせてはいけません。
また、入っている小餅も形が違い、大阪では関西風を踏襲して丸餅が、関東では切り餅(四角い)が入っています。餅の処理も関西は煮ますが、関東では焼いた物が入ります。
このあたり、なんとなく雑煮の餅の差と変わらない気もします。
大阪で言うぜんざいですが、関東では「田舎汁粉」とまぁ失礼な(笑)言われようのメニューとなっているようです。大阪でもしるこを「こしあんのぜんざい」とこれまた強情な言いようですから似たり寄ったりでしょう。
法善寺 「夫婦善哉」
戯作にもなった法善寺に夫婦善哉の店舗
ここでは1人前は小ぶりの椀2杯で出て来る
[参考文献]
牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
ゼンザイ【善哉】(名)の項の記述を参照
2005/11/14追記
夫婦善哉の舞台となった「法善寺夫婦善哉」の写真を追加。
コメントする