あればあったで重宝します。無くても困らないですが・・・。
抵抗内蔵LED
アジレント HLMP-3680
写真のように直接+5Vをつなげても壊れない(苦笑)
電子工作の試作中はブレッドボードを多用していますが、光り物(笑)や外部動作するものが接続されていない状態で試作していない限り、PICなどは静かに動作していますので本当に正しく動作して動作が見えていない(ブレッドボードの配線ミスなど)か、なにかプログラムの不具合があり正常に動作していないのかすぐに判らない時があります。
I/Oをモニタリングする治具を接続している状態であれば電源が本当に給電されているかわかりますが、LCDディスプレイを接続しているときで表示コントラストを低くしてしまっていると、なんらかのプログラム不具合で初期化されていないのか電源が入っていないのか即断出来ません。
私の技術力が未熟なせいもありますが、静かに暴走(笑)していて、本当に確実に回路に給電されているかどうか判らないときがあるのです。給電されている状態にあるにもかかわらず、プログラム書き換えのためにデバイスを抜きそうになった事も何度かあります。
こんな事を防止するためにもっぱら電源パイロットランプにLEDを使うのですが、通常は電流制限抵抗を外付けしなければならず、部品を1つ出して配線が1つ増えるのが面倒くさい気がします。え?ものぐさ過ぎですか?
そのものぐさをお助けしてくれるのがこの抵抗内蔵LEDです。+5Vを給電するだけで外付け抵抗なしで適当な明るさで点灯します。LEDのA(アノード)側とK(カソード)側の足を電源の+と-に接続するだけですぐに使えるため明るさを求めなければ部品点数の削減にも貢献する便利な部品です。また順方向電流も8mA(Typ.)となっているため、CMOSロジックの出力やPICの出力端子に直接接続しても電流が流れすぎて壊す心配がありません。
電源のパイロットランプだけでなく、なんらかの出力に何本もLEDを接続するとその数の分だけ電流制限抵抗を直列に入れなければならず、ブレッドボード上の領域を圧迫します(マトリックスタイプのときの電流制限抵抗は面倒くさかったです)。
LED単体に比べて単価がそれなりに高くなる(大量生産品ではコストが高くなる)のと、現在の超高輝度の製品ではそのまま抵抗内蔵タイプが合わせてリリースされないこともあり、あまり店頭に出回っていないのも玉に瑕です。
また所定の電源電圧(絶対最大定格)より超える電圧を印加すると壊れてしまうのは通常のLEDと同じですので、いろいろな電圧の電源の回路を試作中には使いづらいかもしれません。
しかしながら、+5Vだけで済む一般的なロジックを含む回路の場合はこれで十分です。レンズも拡散型なので真正面から見なければ判りづらい訳でもなく、ちょっと電源ランプ代わりや出力のパイロットランプ代わりに使うには非常に重宝します。
いままでLEDに+5Vを直接つないで壊した経験の有る方には重宝品かもしれませんね。
(この製品はかなり以前に共立テクノベースの特売で入手。現状店頭に無いかもしれません。)
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