小学校高学年時代に電子工作をやり始めて以来、久々に熱で部品が壊れました。
ヒートクリップ
これは大洋電機産業(株)のH-1L(左上)とH-1S(右下)
共に定価130円
1石レフレックスラジオの基板を作っていた時にどうも錫メッキ線にハンダのノリが悪かったせいでコテをあて過ぎにしたようで、ゲルマニウムダイオードが1つ死んでしまいました。実際はかなり劣化した感じの状態でしたが外見からは全く分からないので困ったものです。1N60などの点接触型のゲルマニウムダイオードは特に熱に弱いのを気をつけていたのですが、見事にアウトでした。
で、中学校の技術・家庭(当時は男子は技術だけだった。年がバレるよ。)でラジオを作るまでに小学校の高学年あたりから電子工作少年となっていたのですが、初めに作った時にハンダ付けの要領をまだよく解っていなかったため、2SB56をハンダこてで暖めすぎて殺してしまいました。
発振するはずの回路がうんともすんともで、悔しい思いをしたのを覚えています。
で、それからいろいろと経験を積む中で熱に弱い部品のハンダ付けをする際にアルミの洗濯バサミみたいな奴で挟んでハンダ付けの熱を逃がすという工具があるのを知り、当時少ない小遣いを工面して早速購入したのを思い出します。
それが、このヒートクリップ(またはヒートストッパー)です。
比較的熱に強いシリコン半導体が全盛で、なおかつICなどのクリップできるパッケージではないものが増えたせいで、ほぼ絶滅寸前の工具です。当時は初心者向けの工具として出ていたように記憶していますが、今になってお世話になるとは思いもよりませんでした。
実際に店頭でもあまり見かけず、半田ごてのgootでおなじみの大洋電機産業でしか扱いが無いようです(製品の作業用材料/ケミカル/アクセサリーの中のアクセサリーにあります)。実際に(株)エンジニアの方(商品名ヒートストッパー)では廃番商品になっていました。
ピンセットやロングノーズプライヤ、ラジオペンチ等で代用して熱を逃がす事も出来るのですが、ヒートクリップの方は洗濯バサミと同様に部品の足をつかんだまま保持していますので手が空けられる事です。裏技として基板からの浮かす足の長さをこれでくわえてハンダ付けし、部品高さ揃えると言う事もできます。
いやあ、またお世話になると言うか購入する事になるとは。
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