いつでもぼーっとしてる奴ですよ。え?私ではありませんよ。
ネオン式ちらちら豆行灯
泉弘志著 誠文堂新光社刊 自由研究電子工作2より一部改変
点灯してもかなり暗いので薄暗くしないと点灯状態はわからない
ブロッキング発振によってトランスで昇圧させて小さいネオンランプを点灯させます。
ここでミソなのは出力先のネオンランプは2つ並列に接続されているために、どちらか一方だけが点灯する状態で安定せず、ちらちらと交互に点灯する事です。紙面上の作例では3本のネオンランプを並列につなぐ事も書かれていました。
また、紙面の作例では昇圧・整流後の線をネオンランプまで伸ばすようになっていましたが、こちらではトランスからの昇圧出力を行灯まで伸ばし、行灯の下の台で整流・点灯回路を組み込んでいます。
さて、困ったのは購入したST-26互換のトランス(共立で購入、たぶんET-26)が誌面記載の回路定数ではうまくブロッキング発振してくれず、2次側の出力電圧が0Vのままで点灯しません。仕方がありませんので、トランジスタのベースに繋がっている抵抗とコンデンサの値をあれこれと試し、調整する事になりました。改変に当たり、トランジスタ技術誌2002年9月号の「発掘!あるある回路集9」を参考にさせて頂きました。
豆行灯と中の様子
行灯の中のネオンランプはユニバーサル基板を小さく切った物を支持として取付けている
台の下の高圧回路
整流と交互点灯のための部品は行灯の下に入っている
完成後は底板を接着してしまうので見る事はできません
今回は工作の楽しみを増すために(笑)行灯も自作です。100円ショップで見たものはどうも風情がありませんので、やっぱり気に入るように自分で作ってしまいました。
細い模型用の角材を切って格子組したり、台座を組んだりと木工工作も久々でなかなかこちらも楽しめました。幸いにして糸鋸盤がありましたので、工作に励んでいたわけです。部品表には行灯・雪洞(ぼんぼり)を民芸品や人形用を利用する以外に自作すると書かれていましたので思わず自作してしまいました。
豆ネオンランプ点灯
かなり暗いので周囲が薄暗くないと点灯している状態が分かりにくい
障子紙で作ろうと思ったのですが、かなり厚めであり、ほのかな光のネオンランプでは点灯状態がはっきりしない状態となる畏れがあったので、トレーシングペーパーを貼る事にしました。
3V電源はPIC ツールボックスから供給していますが、十数mAなのでアルカリ単三電池でも問題なく使用できます。ちょっと雰囲気を出したい場所にポンと置いておけますね。来年のひな祭りあたりに雛壇に置いておきましょう。
今回の製作の元記事は掲載誌が「初歩のラジオ」と言う事もあり昔に戻った懐かしい気分に浸らせて頂きました。しかしながら、趣味の世界で戻ってきたときにはすでに泉氏は故人となっており大変残念です。
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