別の件で取沙汰されている高層マンションですが、郵便局にとっても大変な事です。
【マンション新築】
局員A「なあなあ、○△にマンション何棟か建つみたいやで。」
局員B「え?何世帯ぐらいやの?」
A「500世帯ぐらいちゃうかなぁ。」
B「げっ!なによそれ。1000人ぐらいは住むっちゅうことやんなあ。」
A「そう言う事になるんやろなぁ。」
B「やろなぁ、って、自分他人事やな。えらい。」
A「ワシの配達担当区域とちゃうんもん。」
B「うわ、そんなこと言いよる。こんな事言うとったっちゅうて転居担当の奴にチクったろか。」
A「え?それは止めて。かんにんや。」
B「ほな、割るとき手伝ってや。」
A「え?それも堪忍や。」
B「ならぬ堪忍、するが堪忍っちゅうて、あきらめや。」
A「うわ〜、言わなんだら良かった。」
B「口は災いの元ってな。」
掛合漫才はともかく、大型のマンション物件が完成間近になると郵便局は大忙しです。
まず、転居届が同一地域に山のように届けられます。同じ住所の棟番号と部屋番号が違うものが大量に届きますので細心の注意を払って処理します。
届け出の中で始末に悪いのは部屋番号が書いていなかったり、棟番号が書いていないためどの建物に入居か判らない場合があるのです。転居の処理担当はこれらをいちいち確認して確定して行きます。特に完成の1ヶ月前後は山のように転居届けが来るそうで、処理の負荷が大変高いそうです。
転居には世帯の全部と一部の指定があり、同一世帯内の特定の人の郵便物だけ転送するように指定がされていると転送元の郵便局が正しく処理してくれていないと配達局側に「郵便が来ない!」と文句が来ます。
また、配達も大変です。同一住所で末尾に付く棟番号と部屋番号が違うだけの大量の郵便物が集まる事になります。500世帯ともなると1日1000通ぐらいは覚悟しなければなりません。マンション1区画だけで、通常郵便物の何%かを占める訳で配達処理も大変です。一般郵便物は集合ポストに放り込めばよいのですが、問題は書留、配達確認、小包などの受取サイン等を必要とする郵便物です。
仮に10世帯に1通あったとしてもマンション1区画だけで50通あります。広い範囲で50通ではないのでマンション内をうろうろし、最近はセキュリティが厳しいため,エントランスまで戻って毎度毎度呼び出し、在宅確認をしてから排他須崎の部屋までエレベーターに乗ったりして向かいます。
すなわち大規模マンションが建つ事で、同一住所の非常に狭い地域でかかる配達の時間が極端に長くなってしまう訳です。当然他の配達世帯にも影響が及び、どんどん遅くなります。
マンション専属で一人張り付いても良いぐらいなのですが、なかなか経営の合理化だか人員削減だか知りませんが、そう言う訳にも行かず、マンションが建つたびにマンション以外の一般世帯に配達が遅くなるしわ寄せが来る事になります。
このブログ、大規模マンションにお住まいの方がご覧になっているとすれば、郵便局は「かなり」がんばっていると思ってやって下さい。
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