いつも使っているツールボックスの気になる点をチェックをしてみました。
ツールケースから取り出したユニット全体
詳細は電子工作室ドリームキッズのPICツールボックスを参照
オシロが手元に来ましたので、今利用しているPICツールボックスの電源の品質をチェックしてみました。ツールボックスの電源端子から、いつも使用している給電用みのむしクリップ付きケーブルで負荷抵抗(56Ω/1W酸化金属皮膜抵抗)をつかみ、その両端をオシロのプローブで測定してみました。
それぞれの状態
左上から12V、9V、5V、可変(5V)の状態
ともに100mV/div, 100ms/divで測定
中央のグリッドがそれぞれの電圧になっているが、ずれがあるのは仕方なしか
12Vの電源が結構、ノイジーなことが分かりました。まだ70mV・10kHz程度のリップルが残っています。
12V電源はスイッチング電源から0.1μFのパスコンと、コモンモードチョークコイルを通していますので、コモンモードノイズは抑えられているはずなのですが、電源から出て来る残留リップルは取り切れていないようです。試しに47μFの電解コンデンサーを付けてみると消えましたので、コモンモードノイズではありませんでした。
9V、5V、LM317による可変電圧出力はこのスイッチング電源の出力を元にドロップダウンしています。さすがにレギュレーター出力はノイズ抑制がされていてかなり静かな状態です。
ツールボックス内の電源ユニット基板
かなりぐちゃぐちゃで心配してはいたが・・
中央の電源ユニットはCOSEL VAA1012
その下に放熱器の付いたレギュレータ(LM317T/7809/7805)が並ぶ
端子台ブロックは左から外部出力用、内部ユニット用,外部入力用(未使用)、AC入力である
1つの12Vの元電源から三端子レギュレーターへ分岐している安全対策として5Vと9Vの三端子レギュレーターの出力側から逆流防止のダイオードも付けなければなりません(LM317は対策済み)。
見せるのも恥ずかしい内部
かなり配線が錯綜していて、回路図を出してこないとなにがどれか判らない
現在電源ユニットを再作成するプロジェクトがひっそりと進んでおり(なんだそれは?)、次回の回路作成時にこれらの問題点を反映させたものにすることにします。端子類も見直しをしてコンパクトになるようにしなければユニットを構成している基板面積内に入りきらなくなります。
また、元となる基板タイプスイッチング電源を85〜132Vの日米対応タイプ(VAA1012)から、85〜264V対応のワールドワイドタイプ(VAF1012)でもう一つ作ろうとしています。特に隣国の中国は220Vで、115Vまで使えるアメリカ仕様の機器では直接コンセントから給電できないのです。ワールドワイド対応のスイッチング電源にすることで、世界中のどこに海外出張に行っても現地で作業できます。と、いうか遊べます(爆)、
ちなみに中国では日米欧の機器が入り乱れる事から、なんでも挿入できるコンセントが発売されており、奇怪なアウトレットの形をした製品があります。特にパソコン等のOA機器を導入している会社では必需品のようです。
マルチタイプのテーブルタップ
丸ピンだろうが、3ピンタイプだろうが、ハの字だろうが、T字タイプだろうがなんでも挿入できそう
たぶん特許取得していると思われる
日本のニの字タイプも挿すことができるようになっていますが、もちろんそのままでは給電されている電圧が220Vですので、ワールドワイド対応でない機器を挿入すると火を噴きます。
このテーブルタップは日本で探すのではなく現地調達する方が楽です。こんな変なモノさすがに売っていませんからねぇ。
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