鶴見緑地線の延伸している地下鉄8号線の工事中の様子を拝見させてもらいました。
居酒屋ガレージさんが活動していらっしゃる青少年指導員活動の一環で大阪市営地下鉄の新線、地下鉄8号線の工事中の様子を見ることができました。
工事中の駅に降りる
横に設営中のエスカレーターがある
コンクリートむき出しの階段、壁といった秘密基地の様相を示した感じの場所をおりてゆきます。
おりた先の駅コンコースとなる場所で、ヘルメットを着用、工事を担当している大阪市交通局の方、工事担当をされているJVの方から工事概要と今里駅の概要などをご説明いただきました。
今里駅の工事説明中
まず、地下鉄8号線の新線工事に関する工事概要のビデオを見ます。その後、担当者の方から今里駅の工事計画などをお聞きしました。
いよいよ、実際に工事中の今里駅に移り、工事中の地下鉄駅を拝見するというスリリングな体験に移ります。
上記の説明を受けていた場所からさらに1階下りますと、改札の予定場所に到着します。当然コンクリートは打ち放し、あちこちに鉄筋がニョキニョキと生えている。工事用の電力線などもそのまま這い回されておりなかなか「現場」の雰囲気を味わえます。
地下鉄千日前線今里駅との接続点となる開口部を見学(すいません、写真なしです。居酒屋ガレージさんで写真がアップされています)、見えない所を通る地下鉄の音が聞こえます。最終的に駅舎の完成とともに開通させてつなげるとの事でした。いまはまだ千日前線今里駅とは往来できない状態です。
工事中の現場の中を歩く
わざわざ見学者のためのルートを設営してくれている
全体的にコンクリートのホコリのにおいがするのでのどには良くなさそう・・
さて、駅に降りてみると終着駅である事も関係するのかまだ設備類はほとんど設営されておらず、あちこちむき出しの状態です。2006年12月の開業予定に向けて工事を進めていらっしゃるそうです。
まだまだ工事中の駅
軌道敷とその周辺はかなり完成してるものの駅の内装はまだまだこれから
工事中のプラットフォームから
軌道上にあるリアクションプレートの説明中
説明中の方の後方にあるのがリアクションプレート。この新線は長堀鶴見緑地線と同じくリニアモーターを採用した車両形式で運行されます。軌道上のリアクションプレートと車両のコイルとの間で通常のモーター同様に吸引反発を行うことで前進します。
通常のモーターによる車輪(動輪)への動力伝達と違い駆動力のロスや力の伝達時に滑ること(空転)が無いことで高い車両駆動力を得られること、モーターの磁石部分が無いことから車両が軽く作れること、また、大きなモーターを搭載する必要が無いため客室床面を下げることにより通常のモーター駆動による車両に比べて客室を広く作れるなどのメリットがあります、その他、車両が小さいことでシールド工法を用いて掘削するトンネル掘削コストが小さくなるというメリットもあります。
今後当分の間、地下鉄の新線や延伸工事はありそうもなく、大阪市の財政も逼迫していることから、ひょっとすると次回の機会が訪れるころには生きていないかもしれません(笑)。非常に貴重な体験をさせていただきました。