そろそろ皆さんのお宅にも届いているでしょうか?
【松下電器のお知らせ】
配達地域指定冊子小包で出されている
宛名の記載などは一切ないが、受け取りポストに投函されているはずである
松下電器のFF式石油温風暖房機などの回収に伴いテレビの告知やお知らせをユーザーに投げていたのですが、回収率が悪いため全世帯にお知らせをお届けすると発表しました。で、それがそろそろ回ってきているようです。
このお届けするサービスが「配達地域指定冊子小包郵便」というもので、愛称が「タウンプラス」という商品です。
これはどんな商品かというと、DMなどが出し放題のサービスでして、上記の見本のように宛名を無記載のままであっても、一定エリア(丁目単位)のすべての世帯・事業所に配達する、という、配達する方と受ける方にするととんでもないサービスです。なにせ、宛名が不要で送付先リスト不要、対象となる全戸に配達を無理やりしてしまうという、はなはだ迷惑な(笑)商品なのですが、出す側も個人情報の取り扱いが要らないため気軽に使えるというメリットもあります。
料金も封書で出しても通常郵便より安いということもあり、認知度が上がることで今後ますます需要が増えるのではないでしょうか。
この配達地域指定冊子小包郵便の難点は、受ける側で配達完了までの日付を決めてしまう事で、配達先の配送状況など全く無視しており、送達まで3日程度または7日程度の間に配達し終えるという条件があります。
今回の松下電器からのお知らせはこの配達地域指定冊子小包郵便で出されているので、都市部の集中局はてんやわんやです。また地方の集中局も配達エリアの広さがあるのでこちらもてんやわんやでしょう。
大阪市では1つの集中局でだいたい多いと10万人以上、何万世帯かを送達先として対象にしています。この配達地域指定冊子小包郵便は年に1回のイベントである年賀状よりも状況がひどい数量をさらに短期間で配達させる体制があるかないかも関係なく受け付けるため、はなはだ現場には評判がよろしくないようです。
今までみたいな上意下達の商品開発状態では人員や時間が足りないまま、業務が増えてゆくばかりですので、結果的に労働単価を下げる事につながりますので、担当者の士気を下げる事につながります。こんな現場の状況を無視した商品の開発をすると、また配達せずにそこらに捨ててしまうような不逞な輩を製造しているような物ではないでしょうか。まじめに配達をしているまともな人もいるので、その人たちとっては評判を下げるような事件が起こればさらに良い迷惑です。
今回の松下電器の件については松下電器自体も、またこの送付物を印刷する業者も、配達する郵便局もみな大変な思いをしている、ということで痛み分けでしょうか。いや、どこかでほくそえんでいる人がいるような気がして仕方がないのは気のせいでしょうか?
まったくとんでもない商品を開発してくれたものです。
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