前回のバラック組の状態から、まずは、基板組して、仮組してみました。
組上げた基板
いつものようにチープな紙フェノールユニバーサル基板で組上げる
1IC・1TRスピーカー出力のミニラジオの続きです。
例によってEAGLEで基板レイアウトを片面、ピン間0本のルールに従って手作業で部品の配置、ルーティング作業を行います。レイアウトした部品配置のまま作り始めると、組上げる途中で既にアウトな事が分かり、なかなかいつも通り筐体内の部品配置や基板の配置で苦労しそうな予感です。
ハンダ面
お見せするのも恥ずかしい
部品位置の変更をするため、いろいろトライして痛んでしまった
紙フェノール基板のランドはちょっとした事で剥離しやすい
仮組テスト中
アンテナ、バリコン、ボリューム、スピーカーを接続して動作確認
出力に使用しているST-45とスピーカーの位置が干渉しそうなので、気をつけたつもりだったのですが、トランスとのクリアランスはあるものの、最終段のトランジスタのエミッタに接続した電解コンデンサーがスピーカーに見事あたってしまいました。
一番大きな部品であるトランスばかりに気が回っていたので、電解コンデンサーをつけた段階で「あ!アウト!」と分かってしまい、悔しいのなんの。途中まで部品をつけてしまっているので大幅な基板レイアウト変更もできません。
仕方なく筐体内のレイアウトを当初考えていた位置から動かして変更。それでもぎりぎりです。んーん、どうも趣味に復帰してからというものの、組み付け時に問題が発生する事が多いです。経験も修行も足りない証拠です。これが製品だと工場から大目玉が来て大騒ぎになるところです。
あきらめて部品をすべて実装して仮組を行いましたが、さらに気になる点が出てきました。
どうも感度がいまいち良くないようです。ブレッドボード組みの時は気がつかなかったのですが、イヤホン式のミニラジオに比べて入感する局数が少ないのです。もちろんバーアンテナの違いや回路の違いがあります。回路については以前の回路がバーアンテナ全体の巻線を利用しているのに比べて、今回はバーアンテナの途中のタップを利用しています。これも一要因だとは思うのですが、一度バーアンテナ全体でLMF501Tに入力させるか、予備で用意しているSL-45GTに部品を取り替えて接続して様子を見てみることにします。
実際はLMF501Tはハイインピーダンスバッファを入力段に持っていますので、バイポーラトランジスタ増幅用にインピーダンスを落とした中間タップを使用する必要はないのですが・・。
一気に筐体加工までもってゆき、組上げ・完成したかったのですが、出端をくじかれてしまい、ケース加工に至りませんでした。あぁ〜あ。
基盤の取り付け方法、感度の確認とともにもう一度じっくりと腰を据えて考えてから再開ことにします。
このラジオの完成した状態はこちらをご覧下さい。
2006/04/17追記
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