なぜ、アメリカは未だにヤード・ポンドの単位系なのか。とっても困ります。
インチスケールのある定規
インチの目盛りは1目盛り1/32インチ(0.79375mm)である
部分的に1/64インチ単位の目盛りがあるが必要だろうか・・?
ICのピッチなどはヤード・ポンド法からすると特異な分割値である1/10インチなので、あまり出番がありませんが、その他の寸法は3/8"(9.53mm≒10.0mm)とか、1/4"(6.35mm:カメラの雲台のねじ)などといった分数表示のサイズにぴったりの寸法を採用している部品が結構多いので、この目盛りの出番となるようです。
日本はメートル法に移行してから久しいのですが、いまだにガンと守り続けている国が結構大きい国だったりしてデファクト・スタンダードだったりする(どこの国だ!?)ので、日本の定規ではなかなかぴったりの寸法にマーキングしにくいのはいかんともしがたいという事情があります。
で、インチの単位を目盛った定規が欲しくなるのですが、ちまたでは全く見かけません。
メートル法の定規の裏に換算表がある場合がせいぜいです。
で、その理由はというと、そこは悲しいかなお役所の仕事というか、物の測定をする際に相互に基準とする単位が異なる事を防ぐという重要な意味をもつためにある「計量法」に規定があり、販売してはならないことになっています。
目盛りの数値を10と言ったときに目盛りがセンチメートルなら10cmなのですが、目盛りがインチであれば25.4cmになってしまい、全然合わなくなります。このアオリを食ったのがNASAのマーズ・クラスメート・オービターで、寸法の単位系にメートル法とヤード・ポンド法を取り違えたのが原因で降下時の高さを間違えて計算してしまい、墜落したのを思い出します(WIRED NEWSの記事参照)。こんな事にならないように単位系を法律で規定しているんですね。
計量法
(非法定計量単位による目盛等を付した計量器)
第9条
第2条第1項第1号に掲げる物象の状態の量の計量に使用する計量器であって非法定計量単位による目盛又は表記を付したものは、販売し、又は販売の目的で陳列してはならない。第5条第2項の政令で定める計量単位による目盛又は表記を付した計量器であって、専ら同項の政令で定める特殊の計量に使用するものとして経済産業省令で定めるもの以外のものについても、同様とする。
とあり、「販売や販売の目的で陳列してはならない」と、なっているためで、インチの目盛りだけの定規は販売すら許されない訳です。厳密に解釈するとインチ目盛りがついていても、「非法定計量単位による目盛又は表記を付したものは」とありますので、これまたアウトの状態で、見つかる事があってはならないのですが、見つけてしまいました。
モノは100円ショップ(ダイソーではありません)の工具コーナーでひっそりと置いてあり、見つけたときはおもわず小躍りしそうになりました。
手には入れたものの、始めに書いたように1/10インチ単位の基板の作成時にはあまりお役に立ちません。インチ単位を採用している電子部品の取り付け時の寸法出しとか、取付穴のサイズや位置決め時には便利なのですがねぇ。
あまり用途が無いようで、とほほな状態です。
この定規持っています。(^o^)
両面に目盛りがあるのですが今いち使えないんですよね・・・。
理想としてはmmで計った後くるっとひっくり返せばインチで計れるのが理想なのですが、くるっとひっくり返すとmmのまま・・・・・。(>o<)
もしも表と裏でひっくり返るようにしてくれたら200円の価値はあると思っています。
昔は尺貫法によってmm以外の目盛りは使えなかったというのは聞いた事はあるのですが最近は問題ないと思っていましたが、実はまだ縛りがあるんですか・・・・。(@o@)
http://blog.zaq.ne.jp/igarage/article/363/で、「インチ」を迎撃しました。
軽石さん、コメントいただきありがとうございます。
くるっとひっくり返すと、1/10インチの目盛りがでたりすると300円でも買っちゃいます(笑)。
100!と言われて100匁なのか100グラムなのかと言われると困りますので、単位系の統一は基本はメートル法(最近はSI単位系)にしなければならないようです。
まぁ、そのほうが誤解が生じないのでアメリカみたいな素っ頓狂な事故は起こらない事を信じております。
あはははは、居酒屋ガレージ店主さん、迎撃されました(しかも会社から:笑。人の事はいえませんが)。
基板をどうのこうのとか、電子回路どうのこうのは1/10インチスケールを使うのであるようなのですが、最近はとんと見かけません。あっても手が出せないものしか見た事無い・・。
早くあきらめてメートル法の条約に批准しないのかなぁ。
インチスケールもありますといっても インチは25.4mm=1inchでもインチの1/10 つまり100milの細かい刻みがされてなくてこまるんですよ。
電子回路の基板は1/10インチ=100milごとに万能基板・ユニバーサル基板ってので穴が開いてるのにね・。
定規としてじゃなく雑貨扱いだったらインチのみのスケールも許されるのかしらんww
コメントありがとうございます。
インチスケールの定規、0.1インチや0.05インチと言った10進分割の目盛りが入っているのを見かけたことがありません。世の中には存在するのでしょうが、私は残念ながらお目にかかったことはありません。
たぶん1/32分割が普通のようです。これは長さ表示に0.1刻みを使わないのが遠因だと。
なにせ6.3φmmのオーディオプラグも正式には1/4インチの6.35mmだったりしますので、少数表記よりも分数表記の方が根付いているのが理由でしょう。あとは10分割は難しいですが二分割や四分割は目分量でもできますからね。
私も0.1もしくは0.05インチ刻みの目盛りの入った定規がほしいのですが・・・