以前、爆安アナログテスターをご紹介しましたが、今度はデジタル版です。
MASTEC M830B
秋月電子で600円で購入(通販番号:M-01287)
写真では見えにくいが箱書きによると1mの高さからコンクリート上に落としても耐えられるそうである
アナログテスターですが、電圧の測定レンジのインピーダンスがかなり低く、高インピーダンスの回路の測定時に影響がでてしまって、正しい値を測定できない場合がありました。電圧レンジの低電圧レンジは、オペアンプなどの高インピーダンス回路の測定には不向きだったので、ちょっと使えるデジタルタイプのものは無いかと物色していると、前回秋葉原に行った際に秋月電子の通販で見つけていたものを店頭で発見。
即座に購入してしまいました。実際、私のときも結構な数が売れていてヒット商品かも。
で、中身はこれ。
テスター本体とテストリード
電池(006P)はすでに内蔵されているので、使用前に一度状態を確認する必要があると思われる
ちょっとカウント桁数が少ない(±1999)ため、まるで電圧計キットかと思う点もありますが、レンジ切り替えで使用するので電圧計キットに比べると当たり前ですが、ちゃんと測定器として使用できます。ただし、レンジフルスケールの値のみで小数点が表示されないのでかなり戸惑います。
中身は例によって二重積分方式のA/D変換で測定するのでICL7136かそれに類似したものを使用しているのでしょう。基板上にはCOBの形で実装されていて中身は伺えませんでした。
テスター内部
実は電池交換のために開けると必ず見せられる
左端の黒い丸の部分がA/D兼LCDドライバのチップ、一応ガラスエポキシ両面基板で実装されている。右下の電池の下にある太い針金状のものは10A測定用のシャント抵抗。電池にえくぼができているがこれは気にしない事にします(大丈夫なのかなぁ)。
かなりアバウトな感じもしますがhfe測定レンジもあったりして、重宝しそうです。現在使用しているカード型のDMMに比べるとかなり大きいので、作業場向けで持ち歩きはしない可能性が大きくなりそうです。
テスターに006P電池はキライです。
どこでも手に入る単3電池が一番だと思うのです。
現場に出てOO6Pの電池切れ・・・探してもらってもなかなか見つかりません。
単3ならごろごろあるのに・・・。
てな痛い目にもあっています。
このテスター、レンジ切替のための複雑なプリントパターンが見えていますね。
接点は大丈夫かしらっとちょっと心配になります。
居酒屋ガレージ店主さん、コメントいただき有り難うございます。
私も006Pやらわけの分からない高電圧の特殊電池を使うテスターは大嫌いです。「ちゃんとした」テスターを買う場合の第一条件は電源が単三電池である事です。もちろんオートレンジを優先して採用します。
今回は自宅専用、予備電池が手元に常にある(ギターエフェクター用に置いてある)前提で、hfeレンジを使ってみたかったのと、さらに激安だったので半分はネタで購入しました。
レンジ切り替えスイッチ側の基板は裏返しては見ていませんので何ともですが、接点部分は一応金メッキぐらいはしているだろうとふんでいます。
次回お伺いするときにでもお持ちさせていただいてバラしてみますか?