2006年5月アーカイブ

 かなりの老舗です。

喜多商店
 「喜多商店」

 大阪人であれば深夜のテレビコマーシャルで「チャララチャチャチャ・・」と微妙にゆるい音楽とともになにやら家電の段ボールを持って陽気に現れるお客さん、そこでアナウンスされるコピー「きた、みた、こうたの喜多商店!やすいっ!」と言うのをご存知の方が多いと思います。
 そう、あの喜多商店です。

 喜多商店ととなりにできたソフマップとの隙間に挟まれた民家を最終的に吸収して間口が広がりました。さらに改装を近年にされまして、店頭にあったコピーがいつのまにやら「来た!見た!買った(かった)」に変わってしまっています。と思っていたら、コマーシャルも同じコピーに変更されているではないですが。

 関西弁(大阪弁)では、物を買った時は「かった」では無く「こうた」なので、逆に私にとっては微妙なコピーになってしまっています。大阪弁のコピーのままで続けてほしかったところです。

 鈴木商店亡き今、個人商店(株式化しているが)の家電販売のお店としてがんばってほしいものです。

 いわゆる先進国と呼ばれる国の中、ダントツでAIDS患者やHIV感染者数が増え続けているのが日本です。

コンドームショップ
 コンドームショップ
 エミリーとジョージらしいが、エミリーは女性のコンドーム??

 AIDS(後天性免疫不全症候群:Acquired Immune Defeciency Syndrome)はHIV(ヒト免疫不全ウイルス:Human Immunodeficency Virus)に感染して起きる病気です。
 HIVの感染力は非常に弱いのですが、社会問題ともなった汚染血液製剤による感染や感染者の使用した注射器を二次使用する、汚染血液を輸血されるなどの医療感染、妊娠・出産により感染する母子感染、そして一般の感染ルートで最もHIV感染の機会が多いと思われるのが性交による感染です。

 男性・女性どちらが感染していても非常に高い率で相手に感染させてしまいます。
 性交による感染防止手段としてたいへん有効なのがコンドームの装着です。一般的に考えられている男性が装着するコンドーム以外にも実は女性が装着するコンドームというのもあります。

 女性が装着する女性用コンドームですが、このショップのエミリーのような形ではないので、このショップの看板はあくまでも男性用と考えた方が良さそうです。

【参照サイト】
 HIV/AIDS先端医療開発センター
 http://www.onh.go.jp/khac/

なんやてぇ!

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 他人を蔑んで言う言葉ですが、関西・関東で捉えられ方が逆です。

 アホとバカ

 阿呆(あほ)と言われても平気なのは関西人。
 「ほんま、あんた、あほやなァ」
 「あはははは。」

 馬鹿(ばか/莫迦)と言われて平気なのは関東人。
 「それって、バカじゃないの?」
 「げらげらげら」

 大阪以外(と、いうか大阪弁圏以外)からお越しになった方に特にご注意です。関東・東京近辺の方々、大阪人にご自分の地方の感覚で「バカじゃん」というと今後の人間関係に修復出来ない亀裂が入る事間違い有りません。時と場合によってはその場で喧嘩が始まるか、上司だったり仕事先の相手だったりすると人生の行方を左右することにすらなりかねません。

 大阪ことば事典からの引用で恐縮ですがまさにこの通りです。
「阿呆と馬鹿はどうちがうか。双方とも愚鈍に違いないが、阿呆は花曇りのようにぽうっと暖かい感じがあり、馬鹿は夏の光線のように明快で、はっきりしている。」

 そうです。大阪人からすると「あほやなぁ。」は半ば会話の間の手、あるときは褒め言葉とすら受け取れる時があります。「あほせんといて」とか「あほくさ」とか「あほ」で始まったりする言い回しや言葉も山のようにあります。「あほ」は大阪に根付いた文化の一端を担う言葉と言っても過言ではないと思います。なんと言っても大阪の「あほ」はやさしいのです。

 逆に関東に行って大阪と同じ感覚で「あほやなぁ」と言うと、大阪で「ばかじゃん」と言ったときと同じ目に遭いますのでご注意を。

たこ焼ぺちゃ焼「あほや」
 たこ焼ぺちゃ焼「あほや」 石切店
 ®と、あるように登録商標である(第4704874号)
 商魂逞しい大阪人は「あほ」でも屋号・商標にしてしまう(笑)
 ちなみにこの「あほや」公式サイトはこちら

[参考文献]
 牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
 あほ【阿呆】(名)の項の記述を参照・引用

 中島らも著 双葉社刊
 変!! 1989年 (多分初版初刷のはずですが記載が有りません)
 「アホ対バカ、南海の死闘」の節を参照
 ※文庫版は同じく双葉社から双葉文庫として1995年に出ています。

通り抜け水族館

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 この水族館に入場料はいりません。
 しかしながら、全国水族館ガイドという本でも紹介されているらしい・・・。

かわいい水族館
 阪急三番街「かわいい水族館」

かわいい水族館
 「かわいい水族館」

かわいい水族館
 「かわいい水族館」

かわいい水族館
 「かわいい水族館」

かわいい水族館
 「かわいい水族館」

かわいい水族館
 「かわいい水族館」

 阪急三番街の北館1階西側通路にある、「かわいい水族館」です。展示されている魚は大きい種類あり、小さな種類有りと、かなりの種類の魚を見ることができます。クマノミもいます。
 この、水族館の特徴は見るのに「タダ」と言う事です。そう、三番街の通路に設置されていて、普通に通りがてらで見る事ができる、だれでも楽しめる水族館なのです。

 運営は手間もかかり大変だと言う事なのですが、やはりここで見入ってくれる親子連れの方などのために残しているようです。
 ともあれ、ここを通るとぼぉ〜っと魚を眺めてしまうのは間違いありません。それにそれぐらいの心の余裕があった方がいいですしね。

そうでござるか

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 粉モンの店名、おもしろいのが多いです。

粉屋でござる
 「粉屋でござる」

 たしかに、粉モンとか言いますが粉屋はちょっと違うような気がします。まだパサパサか粉末のものを売っていそうなので、小麦粉(メリケン粉)だけとは限りません。はったい粉、うどん粉、団子粉、道明寺粉やきな粉も粉屋で売っています。
 「粉もの屋でござる」とくれば、お好み・たこ焼きに違和感は無いのですが、「粉屋」で攻められるとどうも違和感を感じてしまいますね。

みたいな

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 これは紛らわしい広告・・ではないのでしょうか?

フォアグラみたいな
 フォアグラみたいな白いレバー

 これって、いったい何なのでしょうか?
 白身魚のフライの「白身魚」の正体はなんだ?と気になるタイプなので、これも気になります。いったい何の肝なのでしょうか?

 どうみても鳥の肝のように見えるのですが、白いレバーっていったい・・・・。

ひそひそ

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 これが必要な状態にはなっていませんが、かすかな音を聞き取る事ができるのはなかなか楽しいですよ。

補聴器
 補聴器
 ケースはなぜかまた、TAKACHI SW95である

実験中
 実験中
 基板に回路を実装して動作検証中

 元々の製作例は電波新聞社刊の「新図解エレクトロニクス工作1」に掲載されている「補聴器の製作」から。
 ECMの出力を3段の固定バイアス・直接結合で構成されたプリアンプで増幅、イヤホン出力にするためにさらに1段の増幅回路をつけてマイクの拾った微小な音を増幅してクリスタルイヤホン(セラミックイヤホン)で。聴取します。

 実際に使ってみると・・・無指向性マイクとはいえ完全に真横とか後ろの音は拾いませんから、イヤホンをつけていない耳の方から聞こえる音と、混じってなかなか不思議な感じです。小声での話声も明瞭に聞こえます。私は耳が遠いわけではありませんが、補聴器としても充分使えそうです。
 マイクを音源に近づけて音を聞くと耳では聞こえる事の無いようなディテールで音が聞こえてきます。耳が小さくなって自分の手に持ちながら好きな所を聞けると行った方が良いでしょうか。

実装基板
 実装基板
 記事中のプリント基板を参考に作成
 パターンは例によってEAGLEでおこしたものから配線している(参考レイアウトはこちら

 掲載記事には原寸プリントパターンもあるのですが、例によって例のごとくユニバーサル基板で実装すべく、EAGLEを使って回路図入力し、ピン間0本ルールで配線レイアウトを行います。ケースに入る大きさにレイアウトを縮めるまで2回ほど試行錯誤しました。薄型のケース(TAKACHI SW95)に実装する前提で基板サイズと部品配置をしましたが、電解コンデンサーに通常サイズを採用したため寝かせて実装するレイアウトになりました。

ケース内部
 実装したケース内部

 この回路、かなり増幅度が高く、イヤホンから出力される音をマイクが拾ってしまうとそこから増幅開始されてしまい、多少距離が離れていても、ボリュームをある程度絞っていてもハウリングを容易におこします。もっとも通常の使用状態ではマイクとイヤホンを近づけて使う事はありませんのでハウリングをおこす事はありません。

 もっと小さく作って出力を電波で飛ばせば盗聴器になってしまいます。いやはや、紙一重な工作です。
 ちなみに私には盗聴趣味はありませんので、念のため。

 以外と立ち呑みできる酒屋が多い日本橋です。

藤原酒販
 「藤原酒販」

 外からはポスターで隠れて見えていませんが、中でも呑めます。財布にも優しい値段のようです。
 店舗入口脇には、酒、タバコ、清涼飲料水(100円)が並び、中で呑んでいる最中でも、タバコがすぐ調達できるという便利そうなお店。もっとも私はタバコを吸わないのでタバコの自動販売機は関係ありませんが(笑)。

 日本橋の酒屋さんは表通りよりも、一本筋を入った場所とかになぜか営業されている店舗が多いのが不思議。と、いうか、古い町並みなので隣の酒屋みたいな感覚であちこちにあったのでしょう。

一刀両断(#2)

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 以前、切り取られたような信号機をご紹介しましたが、同じ駅の別の場所にさらにありました。

さらに2つの信号機
 さらに2つの信号機
 切り取られている側がちがうもののスパッと切られた感じである

 どう見ても、やっぱり、無理に切り取っている感じがしてならないのですが、微妙に理由があるようです。
 と、いうのも、以前の信号機もこの信号機もどれも上り線出発方向の信号を示しているのです。信号機の形を変えるなにかの理由があるようです。
 また、この2つの出発信号(宝塚線と京都線)が設置されているのは京都線の上りホームであり、2つの路線の出発信号機が設置されていることになります。

 やっぱり、どうしてこの形の信号機なのか、また、どうして出発信号がここに固まっているか、疑問はぬぐい去られず。意を決して阪急電鉄へ質問を出させていただきましたところ、阪急電鉄広報室から丁寧なご回答をいただきました。

 まず、片側が切断されている信号機ですが以下のように回答をいただきました。

まず、十三駅2・3号線、6号線ホーム出発信号機の後ろの黒い板の片側を切断している件でございますが、鉄道軌道内の構造物につきましては、電車の走行やお客様の安全に影響の無いよう、構造物を設置してもよい範囲(建築限界)を定めております。
十三駅の2・3号線、6号線の出発信号機は、後ろの黒い板をそのまま設置すると建築限界内に入ってしまうため、片側を切断しております。

 気にはかかっていたのですが、やはり建築限界に従って切断されているとの事でした。
 また、2つ並んでいる信号機については以下のようにご回答を頂きました。

次に十三駅6号線ホームに宝塚線・京都線の2つの出発信号機を設置している件でございますが、どちらも、十三駅京都線の6号線ホームから出発する列車に対する出発信号機であり、京都線の梅田方面、宝塚線の梅田方面と異なる進路を指示する信号機であるため、2つの出発信号機を設置しております。
従来、京都線から宝塚線・神戸線への車両回送は、十三駅にて入換線経由(入換信号機)にて折り返し運転しておりましが、現在は、十三駅大阪方の道路拡幅工事に伴い入換線を撤去しており、梅田駅(宝塚線)経由で車両回送する必要があるため、十三駅6号線ホームに出発信号機を設置しております。
(2004年11月に使用開始)

 
 詳細は省きますが、上記の回答とは別にご回答頂いた内容によると、写真にあるように、2つある信号機の切り取られている側が違うのと、2つの信号機の取り付け向きが微妙に異なるのは、阪急電鉄の内規となる運用規則によるものであって、信号機の順序付けと同一箇所に設置する場合の制限によるものだそうです。

 で、この中で出てきている道路拡幅工事ですが、淀川通りが阪急電鉄3路線をまとめてくぐるガードが十三駅のすぐそばにあり、そこは3.2mという微妙な高さ制限からか、車体上部が衝突する衝突事故がたいへん多いのです。このガード近くを通過する際に今まで何度も車体のひしゃげたトラックなどを見た事かは、数え上げればきりがないほど頻繁に事故が起こる場所なのです。

工事中のガード
 工事中のガード

ガードを守るガード
 ガードを守る手前のゲートの傷
 上記写真のガード手前にもうけられたハデハデしいガードの傷
 すでにこれだけ傷がついているぐらいよく事故を起こしている

 このような事故を低減させるべく、現在拡幅と合わせて高さ制限を緩和する工事が行われておりまして、その影響のため入替線を撤去、その事からこんな事になったようです。確かに工事は2004年の11月から始まっていましたので。それに合わせて阪急電鉄側も工事に対応して運用を変更した事になります。

 信号機1つとってもなかなか奥が深い理由が隠されていました。Nへぇ〜です。

二本差し

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 おでん(煮込み田楽)の元となった田楽ですが、大坂を含む京坂と、江戸とでは微妙に違いがあるようです。もっとも現在の大阪でもこの様式を守っている店があるかどうか。

豆腐田楽
 豆腐田楽(木の芽田楽)

 豆腐田楽と言うと、豆腐を串に刺し焼くか煮る等して上に甘辛い味噌がのっているものを思い浮かべます。木の芽田楽というと山椒の葉がなんらかのかたちで田楽に含まれているものです。子供の頃に食べていた田楽は明らかに関西の様式でした。
 京坂では、田楽串は途中で二股になった串を用います。しかも串の本数は2本田楽に挿しますが、江戸では田楽の串は二股にならず先まで一本のものを、1本だけ挿します。
 2本挿すのは武士の大小に通ずるので江戸では嫌われた・・との説もありますが真偽のほどは定かではありません。

 さて、串の本数もさることながら、上にのせる味噌も東西違います。京坂では白みそ(西京味噌)を、江戸では赤みそ(八丁味噌)に砂糖を加えて摺り混ぜ、食する前にこの調整味噌を上に塗り付けます。木の芽田楽の場合はさらに山椒若葉である「木の芽」の扱いが異なり、京坂では味噌を摺る時に木の芽を摺り入れて混ぜて木の芽味噌としますが、江戸では上にのせるだけです。関西では木の芽をちゃんと食べてしまう訳です。

 今では江戸風の味噌田楽が幅を利かせている大阪ですが、私の子供の頃は確かにここで紹介しているような豆腐の田楽でした。京坂本来の木の芽田楽が出てくる店は少なくなってきています。さすがに串を2本挿すのはもったいないと思われているのか殆ど1本しか挿されていません。
 関東人が大阪に来て味噌田楽を頼んで啞然とするのは味噌が黒くない事でしょう。うどん・そば(関東ではそば・うどんの順で表記する事が多い)のツユも黒いので当然と思っているかもしれませんが、白みそを使う京阪の食習慣では田楽の味噌は赤みそで出てきませんのでご注意を。

 [参考資料]
 牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
 デンガク【田楽】(名)の項参照

 喜多川守貞著 宇佐美英機校訂 岩波文庫 近世風俗史(五)【原本は守貞漫稿】
 後集巻之一(食類)豆腐田楽の項参照

須磨海浜水族園

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 京阪神の中で歴史もあり、展示している水族の種類も大変多い水族館(水族園)です。連休中に行ってきました。

神戸市立須磨海浜水族園【本館】
 神戸市立須磨海浜水族園【本館】

 ここの入口は本当に改札でして、電車と同じ切符の入園券を購入し、改札機を通って中に入ります。一度入るとアミューズメントパークのように手にスタンプを押して一時退場といったことができませんので、しっかりと用意してから入場するようにしましょう。中は広くじっくり見ていると一日でも足りないかもしれません。お弁当・飲み物持参で朝一番から行く事をお進めします。

改札
 改札
 本当に電車と同じ形式の改札機が置かれていて、改札機に入園券を通して入園する
 左上の切符のようなものが入場券で、裏が黒い磁気切符である

 改札を通って入ると、本館1階にある波の大水槽が迎えてくれます。水槽内はサメ、エイのほかイワシの群れなどの外洋性の魚を観察することができます。また名前のごとく、ある時間になると、波を発生させて固定された環境になりがちな水槽にアクセントを与えてくれます。
 この、波の水槽は本館2階で上から観察することができ、波のある時間帯は波しぶきがあがるのも見ることができます、

波の大水槽
 波の大水槽
 波立つ海面と動く水の中を泳ぐ魚類などを観察できる

 この波の大水槽のある本館3階にはタッチプールというのがありまして、潮溜まりの生物を直接触って観察できるようにしてあります。イトマキヒトデなどのヒトデ類、ウニ、ナマコなどの小さな生き物を直接触って観察して生命を実感してもらおうという考えです。優しく触らないと死んでしまいます。

 お弁当広場を抜けた先にある、アマゾン館の水槽はずっと名物となっているピラルクのいる水槽が、改装前の四角い巨大水槽からチューブトンネルのある水槽に変更され、上からも下からも全長2mを超す巨大な淡水魚ピラルクを観察することができます。ピラルクもずっと泳いでいるのではなく、たまにこのトンネルの背に乗っかってお休みしたりします。

チューブトンネルのある水槽
 チューブトンネルのある水槽
 悠々と泳ぐピラルクを眺めていると時間が経つのを忘れてしまう

 その他、須磨海浜水族園での呼び物としては、現在は2005年に孵化したアカウミガメの赤ちゃんのほか、朝だけのペンギンプールでの餌やり、テッポウウオ、デンキウナギ、ピラニアにえさを与えてその捕食行動を見せる「さかなライブ」。1998年に来たラッコの水槽での餌やり、イルカの豪快なジャンプなどを見る事ができる「イルカライブ」などがあります。

イルカライブ
 イルカライブ
 この日はショープールで3頭のイルカによるショーが行われていた
 写真はそのうちの2頭によるジャンプ

  これらのほかにも夜間と昼間の生態を見比べる事ができる「昼の水槽・夜の水槽」、リュウグウノツカイなどの貴重な標本類(本館3階)、えらではなく肺で呼吸するハイギョ(森の水槽:北館)、トビハゼなどの干潟の生き物(本館:生きざま水槽)、などなど様々な種類の魚などを見ることができます。

 小さな子供連れて来ても、園内に併設されている遊園地もあり、小さな子供でも楽しめるアトラクションもありますので、ちょっと魚を見るのに疲れたら遊ぶこともできます。

 しかし、なんといっても海遊館に比べて展示されている種類が多いのが特徴で、本当に一つ一つの説明をじっくり読んで観察していると、1日でも十分とはいえません。何度も来たい人には年間パスもありますので、そちらの方がお得ではないでしょうか。
 特別展や企画展は一定期間で替わりますので、時間を空けてまた訪れても新鮮な発見がある事でしょう。

パンダウナギ
 パンダウナギ
 そういう種類のウナギではなく、養殖うなぎの中に混じっていた突然変異である
 今回の企画展示で展示されていた

 阪神淡路大震災の時は相当被害があったようです。水槽自体もともかく、停電で管理ができなくなってしまった水槽も多かったとの事でした。比較的早く復旧して開園していらっしゃったのですが、横の駐車場に、倒壊家屋のガレキが山のようになって駐車場一面に積まれていたのが深く記憶に残っています。

車検

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 乗っている単車(SUZUKI Bundit400)の車検が来ました。

 まずまず、どうしようもない箇所の修理は覚悟していたのですが、いろいろとボロボロと見つかり、当初の目論見の予算から比べて倍以上の金額になりそうです。倍にさせたのは修理の費用分です。とりあえず直しとこうかという箇所に加えて、もうすこしであかんやろ的な箇所を加えると、3倍ぐらいの金額になるようです。

 どうしようかとさんざん迷ったあげく、残念ですが廃車する方向で進めています。
 大変心苦しいのですが、仕方ありません。中古車で譲っていただいた方には悪いのですが、かなり現在の状態は悪く、維持するために手を入れる必要がある箇所がかなり多くなってきました。とりあえず車検を通すためには次のような修理をしておかなければならないもしくはしておいた方が良い状態です。

 ・フロントブレーキパッド交換(2組4枚)
 ・リアブレーキディスクプレート交換(傷だらけ)
 ・リアブレーキパッド交換(1組2枚)
 ・チョークワイヤ交換(固まっている)
 ・フロントブレーキマスターシリンダー交換

 これに加えて、ドライブチェーン、フロントディスクプレートももうすぐ交換しなければならない状況です。
 特にフロントディスクはダブルディスクということもあり、2枚とも交換となると、修理費も高額になってしまいます。これら全部を合計すると単純に何も無い状態で車検を通す費用の3倍ぐらいになってしまうのです。
 さらに点火系の不具合もちらほら見えており、プラグ全数交換も必要な感じです。リアとフロントのドライブスプロケットもだいぶ、摩耗してとんがってきています。ステアリング回りのベアリングも怪しそうです。
 と、まあ、そんなこんなで、手を入れ始めると終わりが無さそうな状態になっていてあきらめてしまっています。

 で、それならばと、新車の250ccを購入した方が今後の維持管理費用を考えると楽になりそうなので、そちらの方向にも話を進めています。車種選定をしていたのですが、新車の250ccのスポーツタイプはほとんど絶滅寸前なのが判りました(涙)。
 大型免許が教習所で取得できるようになってから、オーバー400ccの車種に主力がシフトしている事もあるのでしょうが、ラインアップ上、オンロードのスポーツタイプはほとんど125ccのスポーツバイクと同じ様相を呈しています。選択肢がほとんど無いわけです。

 現状ではHONDA/VTRかKawasaki/ZZR250しか販売されておらず、このどちらかになりそうです。もっとも知り合いから譲り受けるなどの好条件があればこれ以外の車種で中古車両というのも視野に入りますが・・。

 中古車を悪く言うつもりはありませんが、程度もさまざまであるうえ、走行距離や走行時の状態などによっても部品などの消耗度合いがかなり違います。修理しながら乗り続けるという考えもあるのですが、財力がなければそれもかないません。やはり中古車、それなりの覚悟が必要な買い物だと考えます。
 かといって新車でトラブルが全くないかというとそうでもないので、悩ましい事態に陥りました。
 とほほ。

 相変わらずユニークなお客さんは電話が多いそうです。

【イヤッ!】

(・・・すでに、お客さんともめている状態)
客「あんたでは、話にならん。上のモンと代わって。」
局「では、上の者と代わりますので、少々お待ちいただけますでしょうか?」
客「イヤッ!」
局「は?」
客「イヤッ!って言うるやん。」
局「では、どのように・・・」
客「だから、イヤッ!」
局「・・・・・。」

 と、まぁ、代われと言っておきながら代わるまで待てと言われると「イヤッ!」の一点張り。もう、理由もへったくれもありません。上司と代わる間が待てないのかどうかも判りません。
 で、それでも上司と代われという。
 もう、支離滅裂です。無理難題というより我侭放題と言った所でしょうか。

 さすがに、いままでに電話を代わるので待ってくれというこちらの申し出に「イヤッ!」と言われて断られた事はこれまで無かったそうで、こんな要求というか断り方をする人は初めてだったとか。

 理由は『待てない』ではなく『イヤ』なのです。おばさんの頭の中は判らない・・・。

100円ラジオ

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 いまや絶滅してしまったダイソーの100円ラジオですが代替品はあるのか?
 化石と化したダイソー100円ラジオを居酒屋ガレージさんから頂戴いたしました。この場を借りてあらためてお礼を申し上げます。

ダイソー100円 AMおよびFMラジオ
 ダイソー100円 AMおよびFMラジオ
 居酒屋ガレージさんから譲り受けたもの
 パッケージのデザインはかなり微妙・・・

ラジオの臓物
 ラジオの臓物(オマケ)
 写真には基板からはがしたIC類、コンデンサーや抵抗類は写っていない

 ほかに無いのかなぁ、などの思いつつ一昨日たまたま立ち寄った100円ショップで全く違う100円AMラジオを発見!

ライターサイズAMラジオ
 ライターサイズAMラジオ
 ブリスターパッケージの状態

表面
 表面
 選局スケールの後背が微妙に模様が付いていてるのが気になるが・・・

裏面
 裏面
 はめ殺しではなく、ネジ止めである
 量産するとねじ1本でもバカにならないはずなのだが
 「AM RECEIVER RADIO」とあるが、「AM RADIO RECEIVER」ではないだろうか

 ダイソーのラジオに比べてチューニングダイアルを回すと選局スケールが動いたりしてなかなか凝った造りをしています。中を開けると驚きの機構なのですが・・・。
 また本体にクリップがついていたり、電池ボックスのふたが別途付いていたりとなかなか後発の強みか、改良の後が見受けられます。しかしクリップの耐久性は低そうなので使用中にポッキリと折れてしまいそうな不安をあおります。全体的にプラスチックの成形や表面塗装の粗さがチャチな感じをいっそう盛り上げてくれて、ワクワクします(ホメ言葉か?)。

 こちらの100円ラジオはまだ100円ショップによっては置いてあるようです。中身は「かなり」いい加減です。本当にこれで良いのか?と思うぐらいで、これに比べるとダイソーの100円ラジオはなかなかしっかりとした造りだった事が判りました。
 ダイソーの100円ラジオに比べると、ちょっといじりがいのない中身のようで残念です。ラジオとしては小さいのはうれしいのですが、いじる方としてはある程度の大きさが無いとやりにくい。誠に勝手な言い分ですが。

 ガチャガチャとした日本橋の中にあってかなり異彩を放っています。

ファンタジ館
 日本橋4ファンタジ館

 ディスプレイイルミネーションのお店です。クリスマスシーズンなどはかなり派手派手しいものも置かれておりまして、賑わっています。
 電球やLEDで形作られたデコレーション用のディスプレイを販売されているのですが、一般家庭にはそれほど需要があるわけでもなく、店舗などでも年中置くようなものでもないと思っていますが、結構お客さんの出入りもあり賑わっているのが不思議です。

 開店当初にはなかったのですが、いつのまにやら入口にどういうわけかハンバーガーショップ(イルミネーションカフェ オリベーラ バーガー&ホットドック)が新設、カウンターもできており、イルミネーションのお店でなぜかハンバーガーを頂く事ができるようになっています。
 ここのハンバーガーですが、かなり巨大、で、お値段も巨大(笑)。

 中で食べるときは店内に設置のテーブルに座って、ディスプレイイルミネーションに囲まれていただく事もできるようです。ちなみに、まだ頂いたことはありませんので、気になられた方は挑戦してみてください。

危険行為禁止

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 最近、見かけるようになったのが、ホームから線路内に降りないでくださいという注意書きです。

線路内へ降りないでください
 「線路内へ降りないでください」
 横の禁止マーク(ピクトグラム)はそれほど気にならない
 これは阪急電鉄のもの

 表記も筋が通っています。線路へ物を落としたときは係員に拾ってもらってくださいねというガイダンス付きですので、至極納得します。
 子供の頃、駅プラットホームから線路上に帽子を落として拾いに降りて駅員にこっぴどくしかられたことがありますが、今思えば列車が近づいているのが見えているのに線路に飛び降りて、どうやって上がってくるのかも考えず、かなり無謀な行為だと、背筋に悪寒が走ります。

 上海の地下鉄でこれを見たときに(不謹慎ですが)思わず笑いそうになりました。

飛入厳禁
 「危険!厳禁跳入」
 英語表記は"DANGER JUMPING INTO THE TUNNEL IS FORBIDDEN"とトンネルにジャンプするなである

 いや、飛び込んだら危険どころか怪我をするか悪くすれば命を落とすぐらい常識的だと思うのですが、理由が「線路にジャンプして入るな!」なので危険と言われても・・・、と、かなり理由が希薄な感じがします。
 また、ピクトグラムも微妙に違い、かなり元気よく飛び込んでいます。「うりゃ〜!」と勢いづいています。やはりジャンプしているように見えます。
 まぁ注意書きが跳入厳禁なのでその通りと言えばその通りなのですが。

 日本の方はソロリと言う感じなのに対して、かなり元気よく線路へ「ジャ〜ンプッ!」と飛び込む感じがしてなりません。かなりスポーツ的です。どちらかというと、このピクトグラムの方が危険な気がするのは私だけでしょうか?

やっつけ方

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 大阪の言葉なにげなく使っていますが、いざ大阪弁の通用しないところでどういう意味か説明しようとするとなかなかニュアンスが伝わり辛いですね。

 やっつけ言葉

 「シバク」「ドツク」「イワス」「イテマウ」「イテコマス」などなど大阪弁で使われるやっつけ言葉は多彩な言い回しが有りますが(笑)、どう違うか説明しろといわれるとなかなか難しいものがあります。

 シバク(動)
 紐やむちなどの細いもので打つ。「しばいたろか」と言えばなぐる意味になる。
 と、あります。手のひらで叩く場合もシバクでしょうか。まだ、かわいい方と思います。
 「しばかれた」となると、まぁ赤くなった程度。
 用例)「あいついっぺん、しばいたろか。」

 ドツク(動)
 打つ。なぐる。こづきまわす。ドヤス。ドヅク。
 と、あります。語源としては接頭語「ど」に「突く」が来て「ど突く」です。
 シバクより痛い目に遭いそうです。
 「どつかれた」場合は、青痣やたんこぶの1つは覚悟の状態。
 ドツキマワスとなるとかなりボコボコの状態でしょう。
 用例)「おのれ、どつかれたいんか?」

 イワス(動)
 やる。やっつける。
 と、あります。語源は「言わす」であり、グウと言わす意味から。
 相当な目に遭いそうですね。病院送りは確実か。
 「血ぃみるぞ」と変わらないかも。怪我の2つや3つは覚悟。
 用例)「めざわりなやっちゃ、一遍いわしといたれ。」

 イテシマウ(動)
 行ってしまう。やっつける。
 と、なっています。語源としては「行(い)てしまふ」からの訛。
 「いてもうた」と言えば死んでしまった(去てもうた?)意味もあり、棺桶送りの状態ですね。
 かなり深刻な状態になっていることは間違いありません。
 用例)「あいつ堪忍ならんよっていてしもうたれ。」

 イテコマス(動)
 目的を達しようとする。
 とあり、「いてこまされる」とやっつけられた意味になり、これまた痛そうです。
 語源としては「行てまう+こます」で、「〜してやる」と言う意味の罵倒の補助動詞がついたもの。
 語感にくらべて結構深刻な状態に陥っていることは間違いありません。病院送り覚悟かも。
 用例)「言う事聞かん奴は、いてこましたれ。」

 笑って済ませるもしくは話題のタネにできるのは「シバク」「ドツク」ぐらいまででしょうか。「イワサレタ」り、「イテコマサレタ」りされるとかなり深刻な状態でしょう。体はボロボロ、最低でも口の中は切れて鼻血ぐらいは出ていそうです。場合に寄っては病院送りで救急車の必要もあるかもしれません。ブルブル・・。
 そのまま霊柩車を呼ばれる状況かも・・・・・ゾクッ。

 しかし気難しいながらもおおらかで「はんなり」とした大阪人、ここまで怒らせるような事をしなければ付き合いも難しくなく、生粋の江戸っ子の気の短さに比べたらのんびりしている「はず」なんですがねぇ。


 [参考資料]
 牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
 より、各単語の意味の一部を引用

 前田勇編 東京道出版刊 上方語源辞典 初版
 より語源を引用

大文字山

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 本日は居酒屋ガレージの店主のお誘いで、遠足に行ってまいりました。

大文字山
 大文字山

 京都の夏の風物詩、五山の送り火の右側の「大」の字が火で現れる大文字山です。京阪電鉄の出町柳を出発し、京都大学、銀閣寺の横を抜けて大文字山へ上ります。

火床から京都市街
 火床から京都市街を眺む
 「大」の字の上のほうから

 このカタカナの二の字に当たるところが火床で、ここで火をたくことで文字や他の山では図形だったりを表現します。
 思ったより火を焚く箇所はまばらで、遠方から文字に見えるものが線ではなく点の連続で表現されていることが良く分かりました。

 大文字の送り火ですが、始めに書いたとおり五山送り火とか大文字山の送り火というのが正しく、よくお菓子のように「大文字焼」と称されることがありますが、間違った呼び名でもあり、これはかなり京都人のプライドを傷つける言葉ですので、決して使わないようにしましょう。

 さて、大文字山で昼食、その後上りに来た道とは違う方向へ下り若王子神社、南禅寺へと抜けます。途中、琵琶湖疎水横を通る哲学の道を通り、南禅寺の裏を通り、水路閣という明治時代に建設された水路橋をの下を通ります。

哲学の道
 哲学の道
 琵琶湖疎水に沿って歩くことができる
 これは若王子から南禅寺に至る途中

水路閣
 水路閣
  ドラマの撮影に登場することもある、現役の水路橋

インクライン
 インクライン
 当時使用していた索道などは取り除かれている

 これらの琵琶湖疎水に付帯する箇所は非常に歴史的にも景観的にもまた、電力事情的にも重要で、いまでもここから下の蹴上発電所までの落差を利用して発電しているそうです。発電当初は、この発電電力のおかげで京都の市電が走ることができたそうです。

 この後、蹴上から知恩院と、八坂神社を抜けて京阪四条へ戻って帰路につきました。全工程10kmぐらいでしょうか。それでも大文字山への上り下りは結構な坂道で、距離は短いもののなかなかハードな難所もあるハイキングでした。

 大変天気もよく、山道を歩いている最中はかなり汗ばむほどでしたが、山上や一休みするなどすると涼しい風が通り抜けて快適なハイキングとなりました。特に大文字山の上からは京都市街が一望でき、非常に良い景観を提供しています。また哲学の道も趣のある道でありぜひともここだけでもじっくり訪れたくなる場所です。

 今回、またもや居酒屋ガレージさんと中川青少年指導員の方々に大変お世話になりました。この場を借りてお礼いたします。
 

お見合い

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 まるで、お見合いしているようです。

原爆型北側
 原爆型北側

 ビルにくっきりと残る住宅の痕。かなりきれいに仕上げてありますが間違いなく原爆型トマソンです。普通、グレーなどの冴えない色のブリキの浪板などで被ってしまい、適当に処理される場合が最近多いようですが、ここは木目の化粧鋼板できれいに被われています。

 おお、なかなかきれいに仕上げてあるなぁ、と、思ってふとこの建物続きがあったと思われる反対側をみると・・・。

原爆型南側
 原爆型南側

 ありました、ありました。こちらもきっちりと原爆型のトマソンがいます。距離がありますので本当に棟続きであったのかは疑問ですが、同様の建物が並んでいて、反対側も切り落とされたようです。しかも仕上げが同じ。この手口が同じという事は犯人も同じ(笑)。たぶんこの地域一帯を請け負った業者が同じ処理をしたのでしょう。

 遠距離恋愛的トマソンのお見合いです。

伊弉諾神宮

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 淡路島に渡った際に訪問しました。

伊弉諾神宮鳥居
 伊弉諾神宮鳥居
 阪神淡路大震災で倒壊したが再建、花崗岩製で27尺(約8.2m)の高さ

 国産みの二柱である伊弉諾(いざなぎ)大神、伊弉冉(いざなみ)大神を祀る日本最古に属する神社だそうです。昭和7年に伊弉冉大神を合祀、同18年に伊弉諾神社から伊弉諾神宮と改称しました。
 行政区も一宮町と周辺行政区画の淡路町、北淡町、津名町、東浦町が合併して淡路市として2005年4月に発足しています。

霊宮
 霊宮(かくりのみや)

拝殿
 拝殿

 国産みだけに子授けの神様としての参拝者が多く、この日も何組もの赤ちゃんを連れた家族一行がいらっしゃいました。子授け、安産、交通安全といろんなお守りが売られていまして、神様もなかなか忙しそうです。

本殿
 本殿

夫婦大楠
 夫婦大楠
 二本の楠が根元で1本となっている、兵庫県指定の天然記念物で樹齢推定900年

 古事記のイザナギ・イザナミの国産みの記載にあるように男女がこの樹の回りを互いに回ることで子宝を授かろうとされています。男は左、女は右を回るのが古事記の神話の記載に従った回り方です。
 写真には写っていませんが、根元が1つになり2本の樹が伸びている形になっており連理の楠となっています。

 

 お恥ずかしい話ですが紛失していたと思われていた道通チェッカーが出てきました。

導通チェッカー
 導通チェッカー
 「かなり」以前の製作品なので恥ずかしい
 当時でたてのTEPRAを使ってがんばっていたようだ

 ケースは製作当時結構大枚をはたいた覚えの有るテイシンのTC-2です。当時からの思想なのか端子はバナナジャックで作っています。テストリードもテスターなどで使うような長いテスト棒ではなく微妙なモノを使っているところが泣かせます。

 製作元はトラ技1981年7月号p.398に掲載のインサーキット導通テスタです。現在使用している居酒屋ガレージさんの導通テスター(ブログ中の製作記事はこちら)が掲載されている記事(トラ技1996年7月号P.364:イン・サーキット導通チェッカーの製作)中に検討回路としても掲載されています。
 今回の元記事は当時勤務していた会社で購読していた記事だったため、資料も回路図も全く手元に無くうろ覚えの状態でして、現物が出てきた事でやっと回路図をおこせたぐらいです。

 かなり曖昧な記憶をトラ技データベースなども参照しながら、居酒屋ガレージさんに当時のトランジスタ技術の記事をああだこうだと掘り返していただき、なんとか突き止めることができました。長年の保存書籍から該当しそうな記事を見つけていただき、ご提供いただきました居酒屋ガレージ店主さんには感謝感激雨霰です。

 さて、実際の回路ですが当時の記事も参照しつつ見てみます(回路はこちら)。
 電源に乾電池1本の1.5Vで動作するというのが、当時の製作意欲に大きく影響したと思われます。ちなみに掘り出したチェッカーの中にあった電池は液漏れもせず良好な状態を保っており、ちゃんと導通チェッカーとして動作しました。直近の引越しの後に電池を換えたようで、電池の日付は1996年5月になっていましたが、液漏れもしておらずちゃんと動作します。

 基本はカレントミラー回路で、トランジスタのVBEの電圧である約0.6Vを利用して測定回路に印加、非測定回路に流す電流は47kΩの抵抗で設定。その電流を被測定回路に流します。
 電流源をミラーされるトランジスタのベースで受け、そのトランジスタともう一つのトランジスタでインバーテッドダーリントン回路を構成して増幅、出力で無安定マルチバイブレーター回路を駆動し、圧電素子を鳴動させるという仕掛けです。0.6V以上で導通がある場合ですので、ゲルマニウム素子を除くシリコンダイオードやトランジスタ、TTLロジックなどのシリコン素子の影響を受けずに導通をチェックできるようになっているわけです。

 ただ、測定電流は20μAと非常に小さいため、ある程度高い抵抗値でも鳴り出すのが難点と言えば難点です。
 チェック時の導通抵抗がある程度大きくなると、音が低くなりますがなんとか鳴動します。
 実際に使ってみると、通常の導通状態に比べて、ゲルマニウムダイオードを順方向でチェックすると導通がありますが音が低い。と、いう状態になりました。記事によりますと約10KΩ程度までは鳴るようです。

内部の状態
 内部の状態
 部品の実装高さの制限からトランジスタが寝かされている

 今ならばこの程度の雑に作っても大丈夫な回路は、紙フェノールのユニバーサル基板で作成しますが、これは当時の社内にあった試作基板である両面スルーホールのガラスエポキシ基板のハギレをもらったものでしょう。ねじの頭を外に出したくないので、スイッチすらボンド止めされています(笑)。もちろん基板を止めるスペーサーもボンド止め。電池ホルダーはポリエチレン製なので、合成ゴム系ボンドではちゃんと接着できていません。

 この導通チェッカーが見つからないのが発端となりまして、居酒屋ガレージさんの導通チェッカーを製作するに至り、店主さんともお知り合いになったわけで、人の縁とは誠に不思議なものです。

 一度は興味を持って入手してみたいと思うもの、それが業務用ゲーム機です。

ネクスト
 「有限会社ネクスト」

 業務用アミューズメント機器(いわゆるゲーム機、スロットなど)と、両替機などを含む関連商品の販売などをされてるネクストです。
 日本橋のメインからは外れた通りにぽつんとあるうえ、目立たないので見逃しそうです。

 ゲーム機(テーブルタイプ)の販売をされているので、(財布に余裕があれば)筐体や基板などを入手可能です。取扱商品がポーカー類などのカードゲームのゲーム機やその基板、スロットマーンなどが多いので自宅で楽しみたいという奇特な方にはもってこいでしょう。

にょっきり

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 ビルの片隅に地面から生えているモノ。これってやはり、トマソンではないでしょうか?

巨大チューブワーム
 巨大チューブワーム

 ビルに入る路地の隙間に生えています。
 換気口でもなさそうです。横に佇んでいる低いパイプのものはどうやら庭園灯のようなのですが、この巨大径のパイプが何を意味しているか判りません。パイプの中は空洞のようですが、どこかにつながっている感じでも無く、風もなく空気の出入りもなさそうです。

 しかもこの左側の納戸みたいなものはお地蔵さんの祠なので、ますますもって判りません。

 意味不明物体。さすがトマソンは見る者の理解をも阻むようです。

電気の契約

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 なにげなく使っている電気。東西では電力会社との契約形態がちがうのです。

 一般家庭向けと思われるそれぞれのほぼ同等な契約、関西電力の従量電灯Aと、東京電力の従量電灯Bを比べてみましょう。(AとBと名称は違いますがどちらも一般家庭向けを主とした契約形態です)

 【関西電力】従量電灯A
 最低料金(15kWhまで)および、それ以上を使用した場合の従量料金が決まっている。
 15kWh〜120kWhまで、120kWh〜300kWhまで、300kWh以上の三段階で電力量料金が決まるが、多く使えば安くなるのでは無く、単価が上がる点が省エネ向け(笑)。
 家庭内に設置のマスターのブレーカーの容量は電気工事次第であり関西電力は一切関知しない。どんな容量(アンペア)のブレーカーをつけても最低料金(基本料金)は同じだし、従量料金も同じである。
 従量料金は1/100円単位までの設定。

 【東京電力】従量電灯B
 基本料金は取り付けブレーカーの容量(アンペア)によって決まり、10A/15A/20A/30A/40A/50A/60Aと容量が上がるに連れて高くなる。関西電力の最低料金は10Aと15Aの間になる。
 最初の120kWhまで、120kWh〜300kWh、300kWh以上の三段階で電力量料金が決まるが、多く使えば単価が上がるのは関西電力と同じ。ただし関西電力の15kWh未満の場合の基本使用料の設定はない。
 さらに使用量とは別に最低月額料金が設定されている。
 従量料金単価は1/100円単位の関西よりも厳しく1/10000円まで設定されている。

 と、まぁ太っ腹なのが関西電力。100Aのブレーカーつけようがなんだろうが使う料金はせこく使えば安く、目一杯使ったとしても基本料金は変わらずで利用できます。
 ただし、従量料金単価は東京電力の方が安いのですが、最初の15kWhまでは基本料金に含まれているので一人暮らしで、夜遅く帰ってすぐ寝てしまうような人は関西の方が電気代が安く上がりそうです。

 家庭内の使用電力量が増えて、大元のブレーカーが落ちたりして契約アンペア数をあげたいのにあげれない関東の人に比べると、関西の方がいい加減というかおおらかなようです。

 JPOPというと、日本のポップミュージック。で、これは?

Jロッカー
 Jロッカー
 ギターやベース、キーボード専用ではない
 もちろん演歌の人も使える(笑)

 Jロッカーといわれると、日本のロックミュージシャンを指すような気がして仕方がありません。しかしながら、どうも違うようです。

 これはJR西日本が始めた駅のコインロッカー月極(つきぎめ)契約で出し入れ自由のサービスの事だそうです。駅のコインロッカー稼働率を上げるための商品だと思いますが、なかなか良いアイデアだと思います。商用で大阪駅を起点に移動している人は多いと思いますが、駅でちょっと荷物を預けたいが、会社に戻ると時間がもったいない・・と、いうような事が頻繁に発生する人や、もらった資料を次のお客さんの所まで持っていくのは重いし面倒だ、のような人にも向いていますよね。

 要は駅のコインロッカーを月極定額で借り切り、出し入れ自由で使えるサービス商品のようです。金額設定として毎日預け1日1回の開け閉め(預け入れ・取り出し)を基準とすると約半額以下の金額で駅のコインロッカーを自由に使えるようになるそうです。
 設置駅が限られていますが、逆に乗降が多かったり商業地域だったりする駅からスタートなのでしょう。
 もっとも阪急電鉄も同じような駅のコインロッカー月極定額サービスをしており、そちらをまねたのではないかと思います。

 しかし、「コインロッカー」や「ロッカー」なら箱物を想像しますが、いくらJRのサービスとはいえ「Jロッカー」はロックミュージシャンでしょう?

川の上の駅

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 全国でも珍しい位置にある駅です。

武庫川駅(上り側)
 阪神電鉄「武庫川(むこがわ)」駅 上りホーム
 駅のホームから川が見える

 この武庫川駅、実は武庫川にかかっている端の上に駅舎があり、全国でも珍しい橋上駅なのです。橋上駅というと同じく阪神電鉄の芦屋駅(芦屋川の上にある)もありますが、この駅は駅の出口が川の東西の両端にあり、方や尼崎市、方や西宮市と二つの自治体にまたがる改札を持つ不思議な駅なのです。

ホームから川面
 ホームから川面が見える
 もちろん、線路上にものを落とすと、そのまま瀬戸内海行きである

電車と待っている乗客
 電車と待っている乗客
 ちゃんと利用客もあり、けっこうな乗降数がある

 開業が1905年と言いますから、かなり昔にすでに橋上駅として設置された事になります。
 駅の西側は武庫川線と連絡しており、そのためもあってか乗降客も多く、朝はかなりの人が乗降するとのこと。

 川に架けられているため、電車利用者以外にも歩行者用の通路が橋上駅の外側に通してあり、人や自転車が普通に通っています。この通行量もけっこう多く、市民のための重要な交通手段として利用されているのが判ります。

駅の外通路
 駅の外通路を走る自転車
 通路はかなりせまいが、通行量は多い
 これは下り線ホーム(神戸方面行き)の外側にしか無い

 今となってはどのような経緯で橋の上に駅舎を作ったのかよく解りませんが、とにかく、わざわざメンテナンスしずらそうな川の上に架けた橋に駅を作るなんて・・・。

葉桜

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 昨日、連休の好天気な中、いつもの遅めの出発で北摂を回りました。

いつもの山上駐車場
 いつもの山上駐車場
 すでに葉桜となりつつある
 横のロープは臨時ヘリポートのための仕切り

 大型連休の真っ最中、しかも天気は雲ひとつ無い快晴。かなり多くのライダーとすれ違いました。
 毎年のことですが、連休中にはこの妙見山上駐車場に臨時ヘリポートとしてヘリコプターが着陸、遊覧飛行をしてくれるという趣向を行っています。

着陸待機中のヘリコプター
 着陸待機中のヘリコプター

 ヘリコプターのいる山上駐車場を後にして、野間峠、るり渓を抜けて深山へ向かいます。
 風も強いせいもありましたが、ラジコングライダーを飛ばしている方々が多くいらっしゃいました。晴れた日で風もそこそこある休日にはほぼ、いらっしゃるということです。エンジンがついていないので飛んでいても静かで、風の音しか聞こえません。あ、鶯がそこここで鳴いていましたので風流さは抜群です。

山上境内の様子
 山上境内の様子
 何機ものグライダーが置かれている

裏から眺む
 ご神体を裏から眺む
 綺麗な青空、気温もそれほど高くなく快適である

 帰りはR173を下るのですが、すぐ渋滞になってしまい、名月峠を抜けて妙見山方面へ戻り、いつもの道で帰りました。
 しかし、大阪市内に入ると車が少ない!これは連休中特有の現象ですね。
 逆に繁華街は車が少ないものの人手はかなりあったようで、大阪・梅田近辺は気分が悪くなるぐらい人が多かったとか。

 ガソリン燃やしていて行っている奴が言うのもなんですが、自然の中に入って自分を見直すゆとりがあるほうがいいですね。

便利小物(#6)

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 工具にすべきか小物にすべきか迷いましたが、工具とは言いがたいので小物扱いです。

スリーボンド 1401B
 スリーボンド 1401B
 世間一般では「ネジロック」という名称の方が通りが良いかも

 ねじというはななかなかすごい発明品だと思います。部品表面の摩擦力で締め付けた状態を保持して機械的結合を維持するすぐれものです。しかもある程度の締付け力と同等かそれ以上の力を加えると簡単に脱着できる。あらためて考えるとすごいですよね。

 さて、そのねじですが、締付けの力、ワッシャ類やねじの頭の種類による締付け時の面積の違いなど数々の条件のほかに振動で締付けが緩んでしまい、脱落に至ることがあります。非常に厄介なことなのですが、これはスプリングワッシャを入れても避けることができません。

 そこで、こいつの登場です。緩んでほしくないねじのナット部分やねじ部に少し(ほんの少しですよ)塗布し、乾燥させると、通常の状態では緩まなくなります。で、通称ねじロック。いわゆるねじの弛み止めロック剤です。
 使用環境によっていくつか種類がありますが、私の場合はそれほどハードな使い方も無く、小さいねじが多いのでこれにしました。

取り付け例
 取り付け例
 導通チェッカーの基板取り付けねじに塗布された状態

 持ち運ぶ可能性の高いものや、車載機器で振動が予想されて緩むと困るねじには、ちょっと塗って放置し、固化させるとそのままでは通常の状態ではまず緩みません。ねじを外すときは、通常外す力の1〜2割増の力で簡単に外れます。
 塗布時の条件にもよるとは思いますが、簡単に剥離しねじもきれいな状態に戻せますので、大変重宝です。
 ただ、溶剤が65〜75%も含まれていますので、塗布時の量からかなり目減りします。やや多いかなと思う盛りをするぐらいが良いと思います。

塗布の様子
 塗布の様子
 べったりと塗らずに一部分だけに塗るだけで充分である
 外すときの事をあまり頓着しないのならナット部全面に塗る事で防水もできる

 いままで、ねじの脱落で困っていた方にはだまされたと思って使ってみてはいかがでしょうか?
 ただし、いろんな種類が出ています。用途と条件によって適切なロック剤を選択しなければ、おもわぬ脱落事故につながりますので十分注意して利用してください。また、頻繁に着脱する可能性がある場合は使わない方が身のためです。
 単車や車など高温になる箇所へ使うには違う種類のロック材がありますのでそちらを使いましょう。

 1本200グラム入りなのですが、アマチュア工作では多分、一生の間に使い切るとは思えません(笑)。
 溶剤がメタノールですので揮発して濃くなったら薬局で購入して薄めるつもりです。セコい〜!

 店舗販売はもう、やっていませんが・・・。

ワンダーキット
 「ワンダーキット」

 共立電子産業の本社ビル横にある、ワンダーキット部門。たしかむか〜しに直販をされていたような気がするのですが、気のせいでしょうか?

 ごらんのようにシャッターも閉じて店舗は運営されていませんが、ワンダーキット事業所自体はこのビルにあります。

 ワンダーキットとは共立電子産業の提供する電子工作組み立てキットを販売しているブランド名です。電子工作専門店・部品販売店舗の一角・DIYショップなどで見かけている方や、実際に購入して作った経験のある方がいらっしゃるのではないかと思います。
 特にLEDを使用した光り物のキットで黒ベーク基板を採用したのはたしかワンダーキットが最初ではなかったでしょうか?紙フェノール基板独特の茶色い色ではなく、黒い基板上に実装したLEDは発光時にかなり映えたものです。現在では他社のキットの基板にも見ることができます。

 そうそう、キットの製作などの質問に直接ここに来てもダメですよ。メールかファックスか電話での応対に限られていますので、ご注意ください。

 うわああああああああ!

喫茶・軽食「クロンボ」
 喫茶・軽食「クロンボ」

 黒人差別の蔑称で使われている言葉と同じ意味でつけた店名で無い事を祈るのみです。

サバ?

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 世間一般では鯖の押し寿司または鯖の棒寿司でしょう。

バッテラ
 バッテラ
 四角の箱型に押した押し鮓とは違う

 ポルトガル語のボートを意味する言葉「bateira」から出た言葉だそうで、一般的には鯖の生鮓(きずし)となりますが、大阪では「バッテラ」です。
 明治28年頃の考案といいますから以外と歴史は古くない鮓ですね。
 コノシロ(鮗)を2枚に下ろして棒状の酢飯に載せ、しっぽのピンとはねた格好からつけられたそうです。後にコノシロが高くなってしまったため鯖をつかったのが現在のバッテラの原型となったようです。ちなみにコノシロは関東では有名なコハダ(小鰭)の新子(しんこ)の大きくなったもので、大きさによって名前が変わります。
 新子→コハダ→ナカズミ→コノシロと大きくなるにつれ名前が変わります。鯖と違うのは出世ではなく降格すること(笑)。寿司ネタとして珍重される新子が一番高価で、コハダ、ナカズミと大きくなるに連れて値段が下がり、コノシロが一番安いのです。呼び名が変わるのですが出世魚とは呼ばないところが微妙です。
 江戸前寿司にコハダの新子が珍重されたのと違い関西人は実を取って安いコノシロを使って寿司に仕立てたのかもしれませんね。

 鯖の棒寿司を黒い通常の昆布または白昆布で巻いたものを松前寿司と呼び、バッテラとはすこし違うものもあります。現在のバッテラ押し寿司の体裁をしていますが、松前寿司は当初のバッテラのように鯖の片身を全部使って作ります。好みの問題もあるでしょうが、松前寿司の方が現在のバッテラに比べると、鯖の味がしっかり味わえるので好きです。また。バッテラに使う白板昆布ですが、おぼろ昆布をかいた後の残った白い部分の昆布です。言うなれば残り物の再利用。

 「聞き書 大阪の食事」によりますとバッテラの作り方は次のように作るとの事。
 いきのいいサバを三枚におろし、ガンバラなどの残り骨を丁寧に取り除き、塩水で良く洗って塩をふり、半時間から1時間おき背皮をはぐ。置いている間にだし昆布を五寸ぐらいに切って水洗いし、酢2、醤油1、塩少々の割合の酢に漬ける。
 皮を剥いだサバの身を昆布にくっつけて丸1日から1日半酢に漬ける。
 翌日ぬれ布巾に白板(昆布)を敷き、それから薄く切った生ずしを並べ、酢飯を棒状において、布巾でくるっと巻き込むように細長く形作り白板ごと切って供する。

 型枠にはめるの押し鮓ではなく、巻き固めるのが本来のバッテラなのです。

[参考・引用資料]
 牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
 バッテラ(名)の項の記述を参照

 社団法人農山漁村文化協会 「日本の生活全集 大阪編集委員会」編
 日本の食生活全集27 聞き書 大阪の食事 1991年2月20日第1刷
 ばってら、箱すしの項より引用

はしがき
 çava(サバ)はフランス語の「やぁ!」といった挨拶を意味する言葉です。
 言うなれば大阪弁の「まいど!」といったところでしょうか。

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