便利小物(#6)

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 工具にすべきか小物にすべきか迷いましたが、工具とは言いがたいので小物扱いです。

スリーボンド 1401B
 スリーボンド 1401B
 世間一般では「ネジロック」という名称の方が通りが良いかも

 ねじというはななかなかすごい発明品だと思います。部品表面の摩擦力で締め付けた状態を保持して機械的結合を維持するすぐれものです。しかもある程度の締付け力と同等かそれ以上の力を加えると簡単に脱着できる。あらためて考えるとすごいですよね。

 さて、そのねじですが、締付けの力、ワッシャ類やねじの頭の種類による締付け時の面積の違いなど数々の条件のほかに振動で締付けが緩んでしまい、脱落に至ることがあります。非常に厄介なことなのですが、これはスプリングワッシャを入れても避けることができません。

 そこで、こいつの登場です。緩んでほしくないねじのナット部分やねじ部に少し(ほんの少しですよ)塗布し、乾燥させると、通常の状態では緩まなくなります。で、通称ねじロック。いわゆるねじの弛み止めロック剤です。
 使用環境によっていくつか種類がありますが、私の場合はそれほどハードな使い方も無く、小さいねじが多いのでこれにしました。

取り付け例
 取り付け例
 導通チェッカーの基板取り付けねじに塗布された状態

 持ち運ぶ可能性の高いものや、車載機器で振動が予想されて緩むと困るねじには、ちょっと塗って放置し、固化させるとそのままでは通常の状態ではまず緩みません。ねじを外すときは、通常外す力の1〜2割増の力で簡単に外れます。
 塗布時の条件にもよるとは思いますが、簡単に剥離しねじもきれいな状態に戻せますので、大変重宝です。
 ただ、溶剤が65〜75%も含まれていますので、塗布時の量からかなり目減りします。やや多いかなと思う盛りをするぐらいが良いと思います。

塗布の様子
 塗布の様子
 べったりと塗らずに一部分だけに塗るだけで充分である
 外すときの事をあまり頓着しないのならナット部全面に塗る事で防水もできる

 いままで、ねじの脱落で困っていた方にはだまされたと思って使ってみてはいかがでしょうか?
 ただし、いろんな種類が出ています。用途と条件によって適切なロック剤を選択しなければ、おもわぬ脱落事故につながりますので十分注意して利用してください。また、頻繁に着脱する可能性がある場合は使わない方が身のためです。
 単車や車など高温になる箇所へ使うには違う種類のロック材がありますのでそちらを使いましょう。

 1本200グラム入りなのですが、アマチュア工作では多分、一生の間に使い切るとは思えません(笑)。
 溶剤がメタノールですので揮発して濃くなったら薬局で購入して薄めるつもりです。セコい〜!

コメント(4)

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1401Bが緑。1401Cが赤ですね。
仕事場にも置いてあります。
日本橋のナニワネジ店頭で買ったもののようで、値札が貼り付いたままでした。
¥1030と読めます。(薄れてきている)
いつ買ったのでしょうね。
缶の底には「B5B041」というロットナンバーらしきものがプリントされています。
「固着するまで24時間さわるな」ということでして、作ったものにあわてて塗って、何かの拍子、手直しとかでさわってしまうと汚くなってしまいます。

 居酒屋ガレージ店主さん、コメントいただきありがとうございます。

 私も元はといえば仕事で使っていたのを、これは便利!と自分の工作に使い始めたのです。

 スリーボンドのウェブで調べてみますと、1401は無色透明、その他1401Bの低粘度タイプである1401D、高粘度タイプの1401Eなどかなりバリエーションが豊富ですね。
 これらの主材は酢酸ビニル樹脂(木工用ボンドと同じ)だそうです。

 以前、近所のホームセンターで見つけたときに購入していたのですが家の中での行方がわからず、もう一度購入すべく走り回ったのですが、どこも店頭在庫が無いため結局ナニワネジへ買いに走りました。
 五階百貨店近辺の工具店などでも探したのですが、「ネジロック」は通じるものの、スリーボンド製品が置いておらず、かなり難渋しました。そんなに購入する機会が少ない製品なのでしょうか?

 ちなみに私のほうの缶の底には「B6B011」とロットナンバーらしきものがあります。こちらのものとどれぐらいの時間が隔たっているかは良く分かりませんが。

電源スイッチの構造が気になっております。
透明なのは何でしょう?
アクリル棒? 何かの廃物利用?
どうやってスイッチにくっつけているの?
アロンアルファでプチュかな?

 ご推察の通り透明なものはアクリル角棒です。
 ただし接着剤もなにもつけていません。接着はされていないのです。

 ケース外側に向かって段差がつくように角棒を削り、ケースに開けた四角い穴にはめ込んだ後に基板を下側に滑り込ませて固定するとすき間無くアクリル棒が取り付けられるような長さにしてあります。量産品では絶対したくない構造です。
 取り付け時に現物あわせで削ってガタ無く固定されるように微妙な長さ調整を強いられますので。

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このブログ記事について

このページは、なんぎが2006年5月 4日 12:06に書いたブログ記事です。

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