他人を蔑んで言う言葉ですが、関西・関東で捉えられ方が逆です。
アホとバカ
阿呆(あほ)と言われても平気なのは関西人。
「ほんま、あんた、あほやなァ」
「あはははは。」
馬鹿(ばか/莫迦)と言われて平気なのは関東人。
「それって、バカじゃないの?」
「げらげらげら」
大阪以外(と、いうか大阪弁圏以外)からお越しになった方に特にご注意です。関東・東京近辺の方々、大阪人にご自分の地方の感覚で「バカじゃん」というと今後の人間関係に修復出来ない亀裂が入る事間違い有りません。時と場合によってはその場で喧嘩が始まるか、上司だったり仕事先の相手だったりすると人生の行方を左右することにすらなりかねません。
大阪ことば事典からの引用で恐縮ですがまさにこの通りです。
「阿呆と馬鹿はどうちがうか。双方とも愚鈍に違いないが、阿呆は花曇りのようにぽうっと暖かい感じがあり、馬鹿は夏の光線のように明快で、はっきりしている。」
そうです。大阪人からすると「あほやなぁ。」は半ば会話の間の手、あるときは褒め言葉とすら受け取れる時があります。「あほせんといて」とか「あほくさ」とか「あほ」で始まったりする言い回しや言葉も山のようにあります。「あほ」は大阪に根付いた文化の一端を担う言葉と言っても過言ではないと思います。なんと言っても大阪の「あほ」はやさしいのです。
逆に関東に行って大阪と同じ感覚で「あほやなぁ」と言うと、大阪で「ばかじゃん」と言ったときと同じ目に遭いますのでご注意を。
たこ焼ぺちゃ焼「あほや」 石切店
®と、あるように登録商標である(第4704874号)
商魂逞しい大阪人は「あほ」でも屋号・商標にしてしまう(笑)
ちなみにこの「あほや」公式サイトはこちら
[参考文献]
牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
あほ【阿呆】(名)の項の記述を参照・引用
中島らも著 双葉社刊
変!! 1989年 (多分初版初刷のはずですが記載が有りません)
「アホ対バカ、南海の死闘」の節を参照
※文庫版は同じく双葉社から双葉文庫として1995年に出ています。
そうそう。近鉄南大阪線・河内松原駅近くの「松原市阿保町」。
松原市役所があるところ。
この読み、「あお」っと読むてなことが記されているのです。
でも、地元では「あぼ」あるいはストレートに「おほ」と読んでいるようなのですが、アホつながりで調査ヨロシク!
宿題いただきました(笑)。
松原市のウェブによりますと、「阿保親王(あぼしんのう)」の伝説に関係ありそうです。
834年に阿保親王が御殿を造営して居を移した地であることからその名称がついたとの見方です。
従いまして松原市阿保町はあぼ(ABO)であり、あほ(AHO)もしくはあほう(AHOU)ではないと言う事になります。
詳しくは
http://www.city.matsubara.osaka.jp/minwa/minwa16.html
をご参照ください。
また、全国「阿呆」を含む地名を制覇した強者もいらっしゃいました。
http://homepage1.nifty.com/ankyo/chinmei/aho/aho.html
いやはや、ご苦労様です。
「郵便ホームページ」の「郵便番号検索」
http://search.post.japanpost.jp/7zip/
で「580-0043」を入力すると、
松原市阿保「あお」と読みが出てきます。
私も「あぼ」と地元の人が言っているのを聞いたことがあるので
郵便局の「あお」という読み、ひょっとしてミス入力でしょうか。
はたして読みはどうなのかと言う質問を松原市に出しておりましたものが松原市市政情報室より回答いただきました(一部修正が入っています)。
■松原市市政情報室からの回答
阿保の読み方について、地元の人たちの中では「あぼ」や「あお」といった複数の読み方をされているように思います。
行政としては、阿保の読み方について規則で定めたりしていませんが、読み方は「あお」(AO)で統一しています。各市町村の地名などの読み方が明記されています「日本行政区画便覧」という中にも、阿保は「あお」と表記されています。
■回答ここまで
ということです。行政としては名前は規定しているわけではないのですがいちおう「あお」(AO)で統一されているということです。
決してあほ(AHO)ではありません。「あお」(AO)で変換するとちゃんと「阿保」と出ますね。
「あお」で統一! 了解です。
今度、国道309を走る時、交差点名の看板に読み(ローマ字)が描かれていないか注意しておきます。
南の方へ走る機会っていつだろな。
河内長野にある「天の酒」の酒蔵へ行きたいとは思っているのですが・・・。
国道309号線といえば暗峠。なかなか車や単車で行くとハードな道です。大阪側から上るとA/Tのミッションオイルが音を上げてオーバーヒートします。うちの車、車重が重いんで・・・。
「天の酒」の酒蔵に車で行くと試飲できませんよ(笑)。
もっとも呑まない人を運転手にさせるというのも手ですが、ちょっとこれはかわいそう。