民営化まっただ中の日本郵政公社の郵便局再編計画が発表されました。
【誰が配達するんや?】
局員A「集配局の統廃合って発表されたやんか。」
局員B「おうおう、それそれ。ワシらなんにも聞いてへん。新聞見て初めて知ったっちゅうねん。」
A「ほんま、コンプライアンスがどうのこうのとか押し付けがましいのは来るのになぁ。肝心な情報は来えへん。」
B「配達するんは現場やねんけど、現場の声聞いて決定した思われへんよなぁ。」
A「それ、感じるわ。配達局減らすっちゅうことはやね、配達局の配達地域が広がることやん。」
B「そうなんや、いままで2局でやってたのを1局で配達やろ。遠なるでぇ。」
A「うちら、都市の中の局でも便数多いから遠くなったら配達が遅おそになってまうもんな。」
B「それが地方の受持地域が広い所で統廃合されてみ、たまらんで。」
A「いままで片道5kmあるようなところが10kmになったりするわけやろ、現場はたまらんで。」
B「都市部でも雪やら雨やら天候で遅くなるのに。」
A「だいたい地方局が統廃合の対象やろ、雪国で配達局減らして同じように配達なんて無理やで。」
B「だいたい、お客さんがだまってへんわな。配達遅いっちゅうて文句受けるんはワシら担当者やで。」
A「そうや、自分では直接に客の苦情なんか受けるわけない人らが決めてるんやろ、無茶やで。」
B「北海道なんか署名運動もあったっちゅう話や。」
A「いくら民営やっちゅうて公共性の高いサービスやんか、地方自治体もだまってへんで。」
B「なんや、総裁ハンはサービスダウンだけするなっちゅうてるらしいしな。」
A「ひゃぁ!無茶言いよるなぁ。現状より人員減らしてサービスダウンするなって?」
B「それって残った人が激務にさらされるわけやん。それでゆうメイトバンバンやめたら誰が配達するんよ?」
A「ほんま、今でもゆうメイトおらんかったら配達なんて成り立てへんのになぁ。」
B「上の人、ほんま現場の実情をわかってへんわ。」
AB「はぁ〜。どないすんのやろか。」
たしかに徒歩や自転車で配達する時代から集配局の配置と受け持ち地域の見直しには手をつけられていませんでしたが、現状でヒーヒーしている局ですら、今回のリストラ対象になりうるので、大変です。
統廃合によって地域中にある集配局を減らす事で配達効率・経済効率などを高める。もっともなご意見ですが、それは即、1つの集配局の受け持ち地域が広がることにつながります。当然、配達経路も長くなり、天候が悪いなどの配達条件が悪化すると遅配や配達不能が発生するのは目に見えているのですが、人員の増強をされるわけでもないので、改善というより現場にとっては改悪の状態といえるでしょう。
最終的に困るのはお客さん、その困ったお客さんが配達員を困らせる。トラブル対応が増えてお客さん単位の対応時間が増えることでさらに遅配。と、いった悪循環に陥りそうです。
また、集配局ではなくなる事で不在通知を受けた郵便物の時間外引き取りができなくなります。切手販売や郵貯・簡保などは取扱しますが、引き取りはできないのです。
これは配達できない、受け取れないと、郵便のサービスそのもの低下だと思うのですが、サービス低下はするなというかけ声とは裏腹に郵便サービスの低下は避けられない状態でしょう。