居酒屋ガレージさんからありがたく頂戴いたしました。
74HC4046とCD4046
CD4046は鈴商で購入していたもので、金属探知機で使用中のもの
レーザーマーキングは撮影の際にはっきり見えにくいので困る(涙)
マーキングの情報について古いパッケージのものがウェブ上で掲載されておらず、詳細が不明です。
NM74HCのころのマーキングに関する情報がナショナルセミコンダクターのウェブ上にありません。アッセンブリーコードで「B」がタイ王国であることらしい・・まではわかるのですが、4桁のコードの該当情報がありません。
居酒屋ガレージさんの推測のようにたぶん1988年の製造と思われます。
居酒屋ガレージさんの仕事場の部品箱から発掘いただいた74HC4046Nですが、型番にHCとついているようにHi-speed CMOSのタイプです。オリジナルだったCMOS標準ロジックMC14046B/CD4046Bとは諸特性や回路構成に違いがあります。
当然ですが違うのが動作電圧。4046は3~18Vと広い範囲で動作しますが、HC4046は3V~6Vと通常のHC品番と同じ動作条件となります。
位相比較器も4046は2つ内蔵なのに対して、HC4046は3つ内蔵となっています。
4046にあった15番ピンの内蔵ツェナーダイオードは廃止されて3つ目の位相比較器の出力にピンアサインされています。3番目の位相比較器は立ち上がりエッジで位相を検出しますが、PC2OUTの様にハイインピーダンス状態はありません。PLLが同調している状態であっても入力を比較した状態が常に出力されています。
さらに10番ピンのVCO入力のソースフォロワ出力のSFOUTは、OPアンプのボルテージフォロワ出力のDEMOUTに変更されています。
その他ピンの名称も微妙に変更されていたりして、全てのピンを使うような用途ではそのまま差し替えはできないようです。もっとも、4046BもHC4046もメーカーごとに微妙に内部回路の構成などが異なり、完全に差し替えできるのかと言われると、絶対に自信を持ってそうだと言い切れないのが困りどころでしょうか。
オンセミコンダクターに、現行製品であるMC14046Bをサンプル取り寄せ中です。到着したらまたその経緯をご紹介させていただきます。
コメントする