以前に一度訪問したインスタントラーメン発明記念館を再訪しました。
大変残念なことですが、この訪問日の直前だった1月5日に日清食品創業者会長であり、インスタントラーメンの発明者である安藤百福氏が逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
今回は念願のチキンラーメン手づくり体験工房で、実際にチキンラーメンを作る行程を体験してきました。
開始前
ボウルに練り水、粉がセッティングされていて行程開始を待つ
写真を撮りながらと思っていたのですが、実際に作る行程を開始してしまうと衛生管理のため他のものを触れません。モチロン、デジカメも使えず。もっとも手が粉だらけで触ることもできない状態です。残念ながら主たる行程をここでご紹介できませんが、インスタントラーメン発明記念館のサイトで詳細に紹介されていますので、大変恐縮ですがそちらでご確認ください。
ウェブでは詳細に説明されていない箇所がありますのでちょっと補足させてもらいましょう。
複合製麺
生地を麺棒で押さえたあと、製麺器の圧延ローラーで何度も折りたたんで通す行程を行います。
私の訪問時は10回ローラーを通して伸ばしました。徒手では力も手間もかかる行程を機械で行うことで短時間で生地を仕上げ、小さな子供たちでもおいしい麺になるようにすることができます。
生地を寝かす
複合製面を行った後、生地を乾かないようにブラスチック製の袋に入れてしばらく寝かせます。
この寝かす行程の間にちょっと時間が空きますが、後の行程のビデオを見て予習します。
製麺器にかける
平たく延ばした生地を4回の圧延行程を経てから麺の状態にカットするのですが、最後に延ばす行程から出てきた生地をスタッフの人が厚さをダイヤルシックネスゲージで測定して目的の0.7mm~0.8mmの範囲に入っているか確認をしてくれます。
さて油で揚げる(瞬間油熱乾燥)行程から完成までの詳細はもう、こちらでは手を触れる行程でなくなることからやっと、撮影させていただきました。
型につめた麺をほぐす
型につめた麺をふっくらと仕上がるように、スタッフの方がさらにほぐして麺の隙間を作ってくれます。
器具にセット・型に入れれらた麺
油揚げ中
約160℃の油で約2分半揚げる「瞬間湯熱乾燥」行程である
揚げ上がり
ひげみたいなはみ出しがあるがこれはあとのお楽しみ
冷風冷却
型からはずしてざるに移し、冷風で冷却する
さて、これであとは自分でパッケージをデザインした袋につめてもらうのを待つだけです。
袋詰め
右の方に袋を渡して仕上がった麺を袋に詰めてもらう
左の方がヒートシールで袋を密封して完成
先ほどのひげみたいにはみ出した麺ですが、これは袋に入れずに作った人の手のひらに移してもらえます。
出来立てのチキンラーメンのかけらをここでちょいと失敬してつまみ食いできるわけです。あ、味見できるとも言いますが。
オマケ
ざるに残った出来立てチキンラーメンのカケラ麺をその場で食べることができる
作った人の役得というところか
このようにして出来上がったオリジナルのチキンラーメンのほか、工場で量産されたメーカー製チキンラーメン1袋、それに体験中に頭に巻いていたひよこチャンのバンダナを、お土産としてもらって帰ることができます。
出来上がり
ちょっとブラックかと思えるがご容赦
お持ち帰り品
この他に作業中に着用していたひよこちゃんバンダナ
エプロンは持って帰らないでくださいと言われる。残念!(笑)
開始の挨拶から終了まで90分弱。生地や揚げる前の麺を扱っているときは乾かないように手早い作業をしなければならず、かなりあわただしい状態がずっと続きます。ほっとできるのは麺を蒸していたり、揚げていたりしてスタッフに任せる行程だけで、ずっと何かしている状態であっという間に終わってしまいます。
3ヶ月前から電話で予約可能とのことですが、かなり土曜・日曜は詰まっています。夏休みや冬休みなどの土日は受付開始からすぐに埋まってしまうこともあるようですのでなかなか体験できるためのハードルが高いと思います。
しかし、体験工房は小学1年生から可能ですし、道具類やエプロンなどは全て用意されているため、だれでも楽しく体験できることは間違いありません。
平日は比較的、空きが残っていることが多いそうですので、平日に行くことができる方は融通の利く平日のほうがお勧めです。
食育という言葉が言われるようになりましたが、家庭科の実習と違い市販の製品とほぼ同じものを実際に自分の手で作る体験は貴重な経験を得ることができると思います。
半旗のかかる日清食品大阪本社
最後になりますが、体験工房当日の日清食品では創業者会長の死去を悼み社旗の半旗が掲げられていました。
合掌。
チキンラーメンは「生(湯をかけずに)」で食っても美味しい。
で、ベビースターラーメンとはどういう関係?っと思ってしまうのです。
http://www.oyatsu.co.jp/
チキンラーメンはやはり調理して食べるのが前提の麺の太さ・味付け。ベビースターラーメンはその逆で、そのまま食べるのが前提の麺の太さ・味付けなのでしょう。
でも、どちらもチキン味でおいしいですよね。
しかし最近お湯をかけて食べるベビースターラーメンがあり、もうなにがなんだか。
みなさんの好きに食べてくださいってことでしょうか。