よく酒を飲んだときに「五臓六腑に染渡る」と表現します。
博多中洲もつ鍋「五臓六腑」三宮店
もつ鍋店なので五臓六腑を喰わせる店という事か
東洋医学、特に中国からわたった漢方医学では人間の内臓を五臓六腑として腑分けして説明がなされます。
で、この五臓六腑、現在の西洋医学的知識では想像できない分類が行われているため、全ての五臓六腑が思い浮かばないか間違っている場合がほとんどです。
五臓:心臓、肺臓、脾臓、肝臓、腎臓
六腑:小腸、大腸、胃、胆嚢、膀胱、三焦
これが五臓六腑の正体です。中身の詰まった器官が「臓」。すなわち気や精神、魂魄などの宿る器官として認識されていました。臓に対して腑とは中身の空洞な器官で、臓の蓄えるものを留めず通過させる器官として理解されていました。
この中の三焦が現在の西洋医学には出てこない臓器として漢方医学では認識されていたためピンとこない状態になっています。また臓の器官と思える膵臓がこの中には含まれていないのも大きな要因です。
酒は百薬の長、量さえ守れば精神的なストレスを開放し人生を豊かにしてくれる不思議な摂取物といえます。もちろん体にとって決してよいものではなく、適量の摂取などにより心臓病の予防になるという説もありますが、疫学的統計的にはまだまだなんともです。
しかしながら、染渡りますねえ。おいしいお酒は。
生理学的にはともかく、精神的にはお酒は人とのコミニュケーションを良くし、人生を豊かにしてくれる飲み物だと思います。
でも弱い人や生理的・精神的に苦手な人にはこんないやなものは無いでしょう。
また、依存症の人にとっては深刻な問題です。
過ぎたるは及ばざるが如し。なんでもほどほどに、ということでしょうね。
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