あー、ビールが旨い!というわけで、1987年に開館、2004年にリニューアルしたサッポロビール博物館です。
入り口の看板
入り口全景
日本で唯一のビールだけを取り扱った博物館なのだそうです。モチロン運営はサッポロビール株式会社です。
工場の見学ルートに併設された展示場ではなく、完全に独立した建物でビールのみを取り扱った博物館というのは確かにここしかありません。
所在地は北海道札幌市東区北7条東9丁目と札幌駅より2kmほどはなれたところにあり、JR函館本線の札幌駅と苗穂駅の中間付近に位置します。サッポロビールの札幌工場の跡地であるサッポロガーデンパーク内にあります。ガーデンパークにはこのサッポロビール博物館のほかサッポロビール園、Ario(アリオ)札幌などが併設されています。
近隣施設は近代的な建物ですが、博物館は1890年(明治23年)に札幌製糖工場として建設された後、1963年までは製麦工場として使用されていた建物を利用しており、北海道遺産の選定を受けている由緒ある建物です。
博物館の別景
ビール作りの原点(3F展示室入り口)
札幌におけるビール作りの原点からの歴史が展示されています。
明治時代のビール
瓶が褐色ではなく黒だったのが印象的
まるで海外のビール瓶のようであり、当時のビールの状況が偲ばれる
ビール仕込みの銅釜
札幌工場に設置・使用されていた煮沸釜が展示されている
商品の変遷(アルコール系)
商品の変遷(清涼飲料水)
このなかで関西では見たことの無い商品が・・・。
ナポリン
現在は復活してペットボトルで販売されているがこのデザインではない
まるで「ネーポン」のような響き。北海道ローカルらしく、関西人であり海外は四国と九州以外には言った事の無い私はその存在をまったく知りませんでした。
残念ながら、実物を買い損ねどんな風味の清涼飲料なのかはまったく不明な点が残念です。
ポスター
歴代のサッポロビールの広告ポスターが掲示されている
閉館30分前というぎりぎりの時間に入館したため、かなり駆け足で回ったのが心残りで、もっと時間が取れるのであればぜひとも再訪し、その時こそじっくり回りたいところです。
で、この手のお酒関連の展示施設のお約束ですがテイスティングバーがありまして、しっかり味見させていただきました。
ミュージアム・バー全景
手前にあるサッポロCLASSICはお約束の顔を出して写真をとるはずかしいボード
ビール飲み比べセット
左からサッポロ黒ラベル、黒エビス、開拓使麦酒
おつまみ付きで、ビール酵母を使用したBeer Crackerを選択した
開拓使麦酒は明治9年の創業当時の味を再現したものという謳い文句のビールで、現状の酵母をろ過している生ビールとは違い、酵母の活きたままの状態で入っている、本当の意味での生ビールです。
今まで他社も含めて酵母濾過をしていない生ビールを呑む機会が何度かありましたが総じて同じ傾向です。このビールもそうですが口あたりはやわらかく、今のビールよりも甘みが強く味がしっかりしてるのが特徴です。
はっきり言って呑み比べの黒エビスですら、かなりすっきりしていると感じるぐらいの風味になっています。
と、まあ酔っ払ってばかりはいられません。実はこの後にも仕事が待っていたのです・・・あははは。
すばらしいレポートありがとう。
ガレージではサッポロ・黒ラベルとエビスの黒が人気です。
本当に駆け足での見学だったのと、昼間の景色を収められなかったのが残念でした。夜景も味はあるのですが、丸窓の赤い★マークがよく見えないためサッポロビールの建物と判りません。
黒ビールは、同じサッポロビールの取扱だったギネスのドラフトではなく、エクストラ・スタウトが好みなのですが、現在はディアジオ社に移管されたようですね。知らなかった・・・。
しかもサイト閲覧に年齢認証まで・・・。厳しくなったものです。
http://www.guinness.com/ja_jp/