ちょっと色目を使われたので浮気に走りました(笑)。
ATTiny 2313V-10PU
レーザーマーキングは見辛い上に撮影もし辛いのはなんとかならないのか
PICの開発環境でそろえてきていたのですが、さすがに好奇心というかやりたがりというか、物欲というか(笑)が、鎌首を擡げてきましてデバイスを購入してしまいました。
写真のデバイス以外にATTINY2313-20PUも入手。2313Vの方はPICでいう低電圧モデルに相当し、フルスピードの10MHzクロックで2.7Vから、4MHzまでの場合は1.8Vから安全動作領域として利用できます。リチウムコイン電池3Vや、1.2Vのeneloop2本(あるいはマンガン乾電池UM-3×2本)で充分動作できるという事です。
PICと違い、ターゲットボード上で書き込みを行うISPが一般的なのと、汎用性のあるライターがシリアルポート経由などのものも自作できるという点が導入には大きい要因を持っています。非常に安価な自作品で十分広いデバイスに対応できるライターを含めた環境を構築できるわけです。
ICD2やPICSTART Plusの高額さはなんともならないのでしょうか。
もちろんデバイスもPICに比べて安価ですし、4クロック1マシンサイクルではなく基本的には1クロック1マシンサイクルなため、同じくロック周波数でも4倍の速度で動作します。
なにかと良い事尽くめに見えますが、PICとの大きな違いは参考となる資料の少なさです。ネット上でもそうですが、AVRシリーズを扱った書籍はPICに比べて断然少ない上に、PICFUNサイトの後閑さんのような導師的な存在があまりいらっしゃらないのも原因かもしれません。
ここ近年はさすがに資料が増えてきましたが、PICに比べるとアマチュアが手を出すためのハードルがある程度ある点は否めません。
デバイスとしてはPICと違い、非常に素直です。メモリもバンク切替の必要はありませんし、レジスタファイル、I/Oレジスタ、汎用メモリとして使える領域がそれぞれ連続しているため、PICのように歯抜けのメモリアドレスを使うというような頭を悩ませる必要もありません。
PIC16xや12xシリーズに比べると、柔軟なメモリアドレッシングが利用でき、高級言語での利用が想定されていると思われます。スタックポインタも汎用メモリ領域におく事でハードウェアスタックの段数制限があるPICのようなことはありません。
開発環境はATMELからAVR Studio 4のほか、フリーのCコンパイラであるgccのATMEL版があることで、無償の開発環境でC言語でのプログラミングもできるようになっています。この点は業務のように開発予算が自由に使えないアマチュアにとっては非常に魅力的です。
さらにAVR Studioこそ使えませんが、gccとOSXでシリアルを使う事ができればMacintosh上でも開発が出来る点も見逃せません。OSXにVirtualPCなどを入れて仮想的にWindowsを動かさなくても済みます(涙)。Xcodeを入れないとならない点は強烈ですが。
ほかにもトランジスタ技術誌2004年5月号のH8、2005年5月号のR8/Tiny、2006年4月号のCPLD(MAX II)、2007年1月号のMSP430のほか、居酒屋ガレージさんから宿題で78KとR8Cも頂いており、私にとっては新しいアーキテクチャのデバイスをプログラミングする楽しさ(苦しさ?)が山積みです。それぞれ手をつけて楽しむ時間が欲しい…。
祝・浮気 (笑)
私はとっかりはPICでしたが、AVRに触れてからは戻れなくなってしまいました。
(秋月で安価な)ATtiny2313-20PU に ADCが載っていれば良かったのに、とは思います。
おっ、TINY2313。
これならPUSH,POPもできるし、LPM命令もあるし大丈夫ね。
PICよりずっと使いやすい。
そうそう、こちらではPICでもISPしてますよ。
ハードウェア設計時にポートの使い方をちょっと考慮しておけばたいていOK。
Chuckさん
> (秋月で安価な)ATtiny2313-20PU に ADCが載っていれば良かったのに、とは思います。
確かに!
私も、そう感じます。これでADCが載っていれば…文句無しですね!
もう少しATtiny26Lが安ければ、もっと嬉しい所です。
居酒屋ガレージ店主さん
> そうそう、こちらではPICでもISPしてますよ。
> ハードウェア設計時にポートの使い方をちょっと考慮しておけばたいていOK。
PICはPICSTART Plusを持っているせいかISPをあまり使用していません。持っているツールがICD2なら使っていたかも…。と、思い返すとちょっと悔しいのです(笑)。