良く、「うだつの上がらない奴だ」と言われます。いや、私の事ではありませんよ。信じてください。
うだつ
家と家の境界に立ち上がっている小さな塀のようなものがそれである
最近はこれを見る事が少なくなりましたが、棟続きの家で隣家との間に作られた仕切りのようなものです。「うだつ」ではなく「うだち」と呼ぶそうですが、訛って「うだつ」となったようです。文字も「梲」以外に「宇立」や「卯建」の文字を充てるようですので、「うだち」が元としても「うだつ」と読めないこともありません。
うだつは延焼を防ぐ防火効果があるとのことで、戦時中に一時期奨励されていたようですが、実際の防火効果の方はなんとも判りません。焼夷弾や250kgはおろか1トン爆弾が降ってくるようではほとんど意味を成さないと思います。
まあ、ともかく、うだつが上がらないというのはがんばっているのに報われない様を示すようですので上がらないだけで努力は一応していると認められているというポジティブシンキングでいきましょう。
しっかし、ほんまにうだつのあがらんやっちゃなぁ、ワシ(笑)。
[参考資料]
牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
ウダツガアガラヌ の項を参照
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