昨年より季刊誌に変わってしまってちょっと寂しいUNIX magagine(ユニマガ)です。
株式会社アスキー発行 季刊 UNIX magagine
2007年10月号(第22巻 第4号 通巻240号)
Mac OS XがUNIXであるという言われ方を良くします(実際私もそういう言い方で伝えます)が、実際の中身はどうなっているのでしょうか。
特別記事として白山貴之氏による「Inside Mac OS X」に技術的に見たOSXの実装等について詳しく解説・考察した記事がが掲載されています。
アップル社の技術情報等ではよく、Mach(マーク)の上にUNIX(FreeBSD)サーバーが載ったような実装の概念図が出ている事が多いのですが、実体(Darwinカーネル)はそう簡単な切り分けではないようです。
OSXはカーネルにカーネギーメロン大学(CMU)の開発したマルチプロセッサの分散環境を実現するためのマイクロカーネルであるMachを採用しています。これはOSXへ至るもとの技術がNeXT社のNeXT OSだった事が色濃く反映されています。実際のOSXのカーネルは、Machの機能を利用したMachIPC、デバイスドライバとしてのI/O Kitや、UNIXベースの概念とサービスを提供するBSDレイヤなどと含めてDarwinと呼ばれるモノリシックカーネルとなっています。
少々ページデザインに難がありました(記事の文字のバックにアイコンが濃い背景として配置されていて読みにくい)が、内容は大変面白く、非常に興味深く読み進ませていただきました。
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