メビウスと言われてメビウスの帯(またはメビウスの環)をすぐ連想するほど有名な数学者です。
クリフォード・A・ピックオーバー著 吉田三知世訳 日経BP社刊
メビウスの帯
原題 The Möbius Strip
Dr August Möbius's Marvelous Band in Mathematics,
Games, Literature, Art, Technology, and Cosmology
2007年 4月 16日 1版 1刷
ISBN978-4-8222-8313-6
表紙の絵はM.C.エッシャーの「メビウスの帯I(原題:Möebius Strip II)I」をモチーフにしている
数学の中でも実際の社会の中で飛び抜けてその名前を目にするのがメビウスです。
そのメビウスの業績やタイトルにあるようにメビウスの帯を主題としてそれに関連するいろいろな例や雑学、最終的にはメビウスの帯をきっかけにして位相幾何学への導入を行っています。
数式はほとんど使われず、読み物としても大変興味深い逸話や事例等が示されており、著者独自の視点での言葉がさらにそれを煽って(笑)楽しく出来上がっています。
副題にもある通り数学、ゲーム、文献、芸術、技術から宇宙論まで、ありとあらゆる分野に見られるメビウスの帯とそこから発展するいろいろな者等を紹介してくれているので飽きずに最後まで読み進めることができます。もちろん、最初から読み進むのも良いのですが読み返してつまみ読みしても充分楽しめます。
この本、図書館で予約をしたのですが大変な人気があるようで、かなり待ちました。
それほど高い本でもありませんので買った方が良かったかな…。
コメントする