虎の次は豹になりました。
株式会社アスキー発行 季刊 UNIX magagine
2008年1月号(第23巻 第1号 通巻241号)
前回のUNIX magazineに引き続き今回もMac OS X関連の特集記事が掲載されました。
このなかの特集記事である「進化し続けるMac OX X Leopardの衝撃」が私的には目玉記事でした。
もちろん、総力特集のファイルシステム大全も充分読み応えがあります。
さて、今回のコード名LeopardのMac OS X 10.5のメジャーリリースでどうなったかなどの概説を特集記事で組んでいます。
まずはLook&Feelの変更。メニューが半透明になったとか、FinderのインターフェースがiTuneに近くなったなどのほか、「軽く」なったとの記述があります。そう、Mac OS Xは10.0からバージョンが上がるたびに動作が軽くなるという希有のOSなのです。10.0では重たくて使えなかったのが10.3ごろには充分軽くなり10.4ではさらに…と、訳が分からない(笑)OSです。もちろん、裏で動いている仕掛けに手を入れて動作最適化などをしているのでしょうが、某Micoro$oftのOSとはえらい違いです。
またiTune寄りの機能としてCoverFlowとQuickLookが加わりました。この機能は画像の検索時にかなり威力を発揮しそうです。
MacOSは昔から起動するシステムがドライブ固定など一切されていない事も特徴です。Tigerを使用していてもLeopardを別ドライブにインストールして使い分ける事も可能です。Cドライブなんて関係ありません(笑)。
ちょっとお試しでインストール、という使い方もオーケーな訳です。
内部的には大幅に手が入っているようで、64ビットとなりました。GUIを含めて全てのフレームワークが64ビットとなっています。TigerでOSのコア部分(DarwinカーネルやCoreService)はすでに64ビットとなっていたのですが、それに加えてCocoa、Carbon、AQUA、Finderといった主要な部分も今回のリリースで64ビットに対応しています。
さらに、今回のリリースからThe Open Groupからお墨付きをもらい、正式にUNIXと称してもよいとの状態になりました。UNIX03仕様を満たしてUNIXを名乗れる他のOSは多くありません。AIX5L(IBM)、Solaris10(Sun)、UP-UX11i(ヒューレットパッカード)だけです。
もう、Linuxユーザーから厚化粧のUNIXとは言われる筋合いは無い状態となった訳です。
その他の記事として表紙にある「ファイルシステム大全」も非常にページ数も多く読み応えがありますし、個人的にはSunのProject BlackBoxの記事も気になります。
季刊になりましたが、まだまだ活きの良い雑誌と言えるでしょう。
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