居酒屋ガレージさんで関数電卓贈呈の抽選に外れたこともあり、買っちゃいました。ダメですね、誘惑に負けました。
HP35s
到着時のブリスターパッケージ
関数電卓を買うのは、遥か遠い遠い昔の学生時代にCASIOのグラフ表示関数電卓fx9000G以来です。
それでも当時買った電卓よりはこちらの方が安い(ディスプレイが違うから当たり前か)のは技術の進歩か価格破壊か。開発担当者の気持ちになってみると販売価格が下がっているのはなんとも言えない所でしょうか。
パッケージを開封しますと、電卓本体の他にCR2032が2個、保護ハードケースと分厚いマニュアルが添付されています。
いくら科学計算の電卓とはいえ厚みが1.7cmもあります。もちろん、中身は文字がびっしり。しかも英文(涙)。もっとも和文の翻訳が日本の販売元であるジュライですすめられており、途中までの和文翻訳マニュアルをウェブから入手できます。
まずは電源を入れるために本体背面のスライドカバーを外して付属の電池を装着します。
電池を入れる
付属の電池はCR2032x2
付属の電池がPanasonic製のリチウム電池。工場が燃える前のものでしょうか...。
いや、コイン電池は門真では製造していないかも。
電池はけっこうきつくハマります。脱落防止なのでしょう。取り外す時は電池の左上にあるホルダーの切り欠きに棒状のものを挿入して起こし上げなければ外れません。電池を入れたらしっかりとスライドカバーを取り付けます。
ついでに付属のハードカバーケースに入れてしまいました。
ハードカバーケース
結構固めで丈夫そうだがゴツい
初期電源入直後のディスプレイ
上段が直近のスタックの値で下段が入力値もしくは計算結果
表示は固定小数点の小数点以下4桁の状態
さすがにオリジナルのLED表示ではなくLCDになっている
本体左下にあるCのキーを押して電源を入れます。
初めて電源を入れたり、イニシャルリセット直後の初期設定がMODE 5の逆ポーランド記法(RPN)になっているのはさすがというか、拘りというか。HPならではでしょう(笑)。
さて、電卓としては仮数部12桁、指数部3桁(±499まで)の電卓です。
基数を10進(DEC)、16進(HEX)、8進(OCT)と2進(BIN)にすることができますので、論理計算のときに大変便利です。このbase-nのモードでは最大36ビットの数値を扱うことができます。HP35sの数値の内部表現が36ビットなのでしょう。8進が使えるのはUNIX屋さんには大変ありがたいのです。
キーボードを押すと旧機とは逆な方向が沈み込みます。昔のHP35はキーの切り欠きのある手前が沈み込んだのですが、どうもこのキーは奥側が沈み込むようになっています。もちろんイコール(=)などというキーはありませんので、通常の電卓しか使った事の無いヒトは面食らいます。計算の結果を表示させるのはどれか判らないからです(笑)。
英文マニュアルと首っ引きに使い方を調べましたが、プログラムできる関数電卓という基本的な部分は一般の関数電卓とほぼ同じでしょう。有効桁数が10桁ではなく12桁ある所がちょっと違います。
使い始めると関数などのキー配置が絶妙で大変使い易く感じます。
キーボードの関数部分
統計機能や順列・組み合わせなどはテンキー側に割り当て
イコール(=)が見えるがこれは代入のコマンド
いままで計算が面倒くさくてしていなかった事がたくさんあります。
この電卓が来たからと言って宿題がどんどん進める事ができるかというと、上の文章が言い訳めいているのでそうでもないかと。
2008/02/17 追記
キーボードレイアウトの写真を追加しました
おおっ! RPNだぁ!
「ロケットガール」で迎撃!
http://blog.zaq.ne.jp/igarage/article/659/
またもや迎撃されましたぁ。
ロケットガールのアニメ、見たこと無いんですよ。本のほうは読んだのですが。
ENTERキーってのがHP電卓ですよね。
でも関数の数が少なそうなので、はたして航法の計算に使えるのかちょっと心配です。プログラムでカバーするのかも。
ルートと逆数、ワンタッチ操作なのが好感度大。
さて、RPNの操作感覚はいかがでしょう?
私はまだ未体験です!
昔、仕事でFORTHをちょっとかじりましたので、おおむね問題ありません。
日本語と語順が同じなので、まあ楽かと。
2 3 + (2と3を足す)
なので…スタック式の言語だと思えば良いようです。
現在プログラミングと格闘中。
次回、ガレージ訪問時にお持ちします。
脳みそねじくれそうな(笑)RPNを堪能してください。
自己フォローです(苦笑)
件の電卓、HP41C/CVのようで、実際にスペースシャトルに搭載され軌道計算に使用していたとの事。ちゃんと軌道計算も対応できるのですね。
ロケットガールのネタ電卓も多分この史実をベースに描かれているのではないでしょうか。
初代HP35はキーが35個あったための命名という説をみて、今回のHP35sのエス(s)が余分のキーかと(笑)。
カーソル移動キーを含め44個のキーがありますので余分のsが9個分ですかねぇ。
とはいえ、発売当時のHP35の価格が$395で、今回のHP35sは$59.99と技術の進化は価格の低廉化に貢献しているようです。
今日、触らせてもらいましたよ!
「1+2+3+4…」はどうしたらええねん??っというところから。
難しいです。
これが手に馴染むまで使いこなすのは、はてさて。
最初から「関数電卓とはこういうものだ」で使い続けて
いないと難しいかしら。
RPNだと同じ式のキーストロークが短くて済む(プログラムが短い)というメリットがあるそうです。
大概の場合、括弧や演算子の優先順位を人間が考えて打ち込んで短くなるという印象が強くあります。
(2 + 3) x (4 + 5)は
2, ENTER, 3, +, 4, ENTER, 5, +, *
となり、
(, 2, +, 3, ), x, (, 4, +, 5, ), =
の12ストロークより3ストローク短い9ストロークで済むという…
いや、かなり演算のやり方がトリッキーです。
1つ前のスタックと入れ替えるというキー(x>y)もあり1/xなどは分母と分子の演算を逆にしてスタックに残してもひっくり返して1/xを計算できる。
いやはや奥が深いというかややこしいというか。
ちなみに通常の数式モード(ALG)は、まだ使用したことがありません(笑)
割り勘計算で迎撃!
http://blog.zaq.ne.jp/igarage/article/2108/