神話の国、出雲です。出雲大社は「いずもたいしゃ」ではなく「いづもおおやしろ」と呼ぶそうです。へぇ。
参道への大鳥居
一の鳥居
二の鳥居
境内への銅鳥居
拝殿(仮殿)
本殿
大国主命(おおくにぬしのみこと)をお祭りする出雲大社です。
大国主命は「だいこくさま」として慕われているそうですが、大黒天はシヴァの憤怒の化身であるマハーカーラを取り入れたもので、大国主命とは全く違う所が面白いところです。ダイコク=大国と読む事から混同されて習合してしまったようです。
平成の大遷宮で本殿の大国主命は拝殿に遷宮し、その間に本殿を修復。平成25年に元の本殿に再度遷宮して大遷宮の終わりとなるそうです。
本殿前に仮の拝殿に遷宮した事から本殿を修造している間に本殿そのものを一般公開するとのこと。
残念ながらタイミングが合わず、参拝した時はまだ準備中でした。
本殿前の石畳
宝物殿横の心御柱(再現模型)
本殿前には鎌倉時代の時の本殿を建てていた心御柱の様子が分かるような石模様が置かれており、当時の巨大な本殿の様子を偲ばせます。また、宝物殿横には実物大の再現模型が置かれており、その巨大さを伺わせます。
神楽殿
出雲大社のイメージとしてよく紹介されるのが、実は境内の外にあるこの神楽殿です。
大きな注連縄が特徴で、毎年付け替えるそうです。この注連縄、実は賽銭箱的になっていまして、これへ向かって賽銭を投げ打ち、刺さればオッケーのようで、皆さん必死に打ち込んでいます。
私は断念しまして、ちゃんと置かれていた賽銭箱に入れさせていただきました。
その他境周辺には大国主命に関するものがあります。
因幡の白兎(ご慈愛の御神像)
幸魂・奇魂(ムスビの御神像)
ともに大国主伝説に基づくもので、境内手前の参道横に置かれています。
因幡の白兎はワニに皮を剥がれてしまったお話で、子供の頃に聞かされた方も多いのではないでしょうか。
ワニは和爾と書き、アリゲーターなどの爬虫類ではなく鮫の事を指しているのですが、子供の頃に見た絵本ではワニが描かれていた記憶があり、ワニ=爬虫類と誤解した状態で描かれたものだったのでしょう。
幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)は大国主がこれらの和魂(にぎみたま)によりムスビの神となった伝説によります。像の解説書きにはこれらの2つの和魂により人が人として生かされているとありました。
かなり有名な出雲大社ですが、それほど境内と周辺が広いわけではなく、1時間もあればじっくりと回ることができるでしょう。
国造り神話の出雲、大阪からはちょっと遠かったです…。
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