またもやMacOS X関連。しかもLeopard Serverです。
株式会社アスキー発行 季刊 UNIX magagine
2008年4月号(第23巻 第2号 通巻242号)
UNIXマガジンの編集部に強力なMacOSファンがいるのでしょうか。それとも、UNIXユーザーから見てMacOS XはやはりエキサイティングなOSなのかとも思ったりします。こちらはMacintoshユーザーなので楽しみなのですが。
今回はMacOS X 10.5 LeopardのサーバーバージョンであるLeopard Serverの特集記事が組まれています。
執筆は前回の記事と同じ白山貴之氏。限られたページ数で相変わらずみっちりとした内容です。
OS Xは通常のパーソナル版とサーバーバージョンであるOS X Serverの2種類がリリースされています。通常のMacOS XでもApache、BIND, SMB, AFP などのサーバーサービスに加えてipfwベースのファイアウォール機能などがあり、オフィス内の小規模サーバーならそのままでサービスのチェックボックスをポチッとするだけで利用できます。
どこが違うのでしょうか。以前、Appleの方に伺った所、メモリの割当などでより大容量メモリを搭載した環境でサービスのために多くのユーザーに対する同時アクセスを考慮してチューニングしてあるという事を聞きました。
基本的には同じなのですが、サーバーム向けにチューニングしてあるMacOSと行った所でしょうか。
あとは特集記事にあるようなサーバー管理ツールがあり、リモートでもGUIベースでカンタンにサーバーの管理が行える点です。これはシステム管理社の初心者には大変ありがたい機能だと思います。実際は設定ファイルをviなどのテキストエディタでゴシゴシすると変更できるのですが、それ以前に何がどこにあるかという管理の一番の基本を調べなくても済む点は大変意義があります。
だいたい設定ファイルなぞはリリースが変わったりする旅に場所が変わったり記述方法が変わったりするので、まず、それに悩まされなくても済みます。
細かい目的には対応しきれないにしてもお手軽にパパッと設定してサービス開始したい手抜きセットアップをしたい管理者にも朗報です。
社内にはMacintoshは私しか無く(涙)、他のWindowsマシンとのファイルのやり取りなどSMBの実装バージョンがまばらな状態で日本語ファイル名を付けるWindowsユーザーなどに悩まされたあげく仕方なしにMacOS X Server(Tiger)を立ち上げました。
管理ツールさえインストールしていればサーバー上の操作と同じ環境でリモートのサーバーを管理できるので大変便利です。なかなかAppleTalkをWindowsマシンにしゃべってもらうのは苦労があるので、Macintosh側でSMBのサービスとAFPのサービスを両方行った方が遥かに面倒がありません。
ユーザー管理やマウントポイント、パーミッションの設定などはGUIツールでちょこちょこする方がやはり楽です。
他にもサーバーバージョンではOpenDirectoryサービスがあったり、Postfixベースのメールサーバー、NetBootおよびNetInstallサーバー、Wikiサービス、Podcastサーバーなどの他に、10.5の新機能であるTime machineのサーバーとしてバックアップデータを一見管理する事ができるサービスも提供されます。
カンタンにそれなりのサーバーを構築する事が素早くでき、管理も楽な点を考えるとWindows Serverはとても使えたものではありません。Wndowsな世界だけの人たちには必須なのでしょうけれども。
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