大阪人でもあまりご存じない方も多いかも。
串くわ焼
決して焼き鳥や串カツと同じものではない
串焼きではありません。串くわ焼です。フルに漢字表記すると串鍬焼となり、串に刺した食材を鉄板で焼く料理の事を指します。串カツといい串に刺した食材を調理するのは大阪が得意とするのでしょうか。
その割におでん(かんとだき:関東煮)は串にほとんど刺さっていないのですよ。不思議なものです。
で、串くわ焼きですが、いろんな食材を串に刺して熱々の鉄板でじゃ〜っと一気に焼き上げます。
短時間で火を通すので中華料理と同じく食材の風味が楽しめます。
焼き鳥は火の上であぶります。串カツ(関東では串揚げ)は油の熱で調理する揚げ物です。
串くわ焼きは鉄板の上で焼くわけですが、くわの刃の部分のような物で押さえつけます。ある意味、お好み焼き屋のサイドメニューが発展したものとも思えますが、すき焼き(鋤焼き)と同じく野良仕事で鍬の上にのせて焼いた事から…と類似しており、鍬の上で焼いたからという説があるようです。
串くわ焼「海千山千」 本店
ほかにも串くわ焼きを出す店舗は多数ある
たんに「くわ焼き」と呼ぶ場合も
店にある大きな鉄板は、鉄板焼きかお好み焼きの店のようですが、出てくる料理は全て串刺しになっているのが違う所です。またお好み焼きやと違い、客の前には鉄板はありません。調理用の鉄板がでん、とあって、そこで焼いて供されます。
言うなればオープンキッチンですね(笑)。
炙ったり揚げたりするのとは一風違った食味・食感を楽しめる美味しい料理です。
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