またもやUNIX MagazineにMacOS関連記事です。うれしいです(笑)。
株式会社アスキー発行 季刊 UNIX magazine
2008年7月号(第23巻 第3号 通巻243号)
今回は総力特集である「かーネルから見る最新UNIX」にすでにMac OS Xが組まれている上でなおかつ、Inside Leopardと題した別の特集記事があり、そちらにLeopard(Mac OS X 10.5)の中についての詳しいトピックスを取り上げて解説しています。
Leopardになって何が変わったかは、前回の特集記事でありましたが64ビットサポートとUNIXの名称を使えるようになったことが一番大きい所でしょうか。特にUNIXと名乗る事ができるのはThe Open GroupのSingle UNIX Specification(SUS)のUNIX 03の仕様を満たした事によります。従ってSUSやPOSIXに準拠を前提とする分野においてMacOS X Leopardは適用できることになり、利用先の裾野が広がることが期待されます。
特集記事ではSpotlightの核となるfseventsに関連する仕組みや振る舞いについてのほか、Windowsのデバイスドライバが採用しているようなデジタル署名の仕組みとなるコードサイニング、ユーザのローカルアカウント管理にOpenStep由来であったNetInfoからdsLocalと呼ばれるディレクトリサービスへ移行した点、プロファイルに基づく強制アクセス制御であるsandbox、光学ドライブを持たない超軽量ノートであるMacBook Airに対応したとも言えるOptical Disc Sharingと、大変盛りだくさんな内容となっています。
この特集記事だけ読んでもお腹いっぱいになりそうなのですが、さらに総力特集でもMacOS X Leropardについてのカーネルレベルから見たOSについての解説記事がたっぷりあり、ある意味MacOS X漬けの状態です。
もちろん、他のOS(AIX, Solaris, HP-UX, FreeBSD, NetBSD, OpenBSD, Linux)の記事も大変興味深く、それぞれのボリュームもたっぷり。
今回はかなりお腹いっぱいです。UNIX専門誌とは言え、かなりカーネルレベルのコアな話しが続きますので、やや消化不良気味で、膨満感たっぷり。胃薬でも飲むか…(って、アルコールだったりするわけですが)。
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