パワーを感じます。フルスラストの時のエンジン音。
前間孝則著 講談社文庫刊
ジェットエンジンに取り憑かれた男
1992年6月15日 第1刷発行
ISBN4-06-185204-3
幻の国産1号ジェットエンジン「ネ―20」の里帰りから始まり、日本のジェットエンジン・ガスタービンの道程を解説していってくれます。
終戦間際に初飛行を果たした日本初のジェット飛行機「橘花」誕生までのストーリー、戦後の航空工学関連一切を封印された7年間、ガスタービンの機関車、朝鮮戦争とともに訪れた航空解禁、戦後初の国産ジェットエンジンJO1、ライセンス生産を経て純国産技術で作り上げたV2500へいたる歴史を丁寧に追いかけています。
開発だけではなく、製造にも相当の技術が必要なジェットエンジン。
レシプロからの決別と苦難の数々。
ライセンス生産の呪縛。
日本のエンジンが海外に認められるまでの長い間、努力を続けてきた日本メーカたち。
これら、現場の人たちのジェット魂の熱い想いが伝わる1冊でした。
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