寒い季節ですが、年中美味しいですよね。
T&T情報センター編 新潮文庫刊
みんなで乾杯! ビールを楽しむ本
昭和60年5月25日発行
ISBN4-10-136704-3
家の本棚から掘り起こし、かなり古い本ですので、たぶん新品では手に入らない本だと思います。
カラーページを豊富に使い、ビールの魅力を丁寧に解説しています。
世界のビール事情から始まり、ビールをおいしく飲むための方法、(当時の)日本で手に入るビール、ビールをベースとしたカクテル類、ビールの器にまつわる話、おいしくビールを飲むためのおつまみと続き、蘊蓄のネタになるビールの歴史と始めから終わりまでビールの情報や話ばかりです。
エッセイが5編挿入されているのですが、寄稿している人がビール好きと目される人によるビール関連の話と、ここでもビールです。
ベルリン・フィル、ウィーン・フィルなどのビールの本場で名指揮を行った岩城宏之、戦後生まれで初めての芥川賞受賞者である中上健次、当時コピーライター・エッセイストとして一世を風靡した林真理子、オートバイ好きのライター・小説家として当時有名だった片岡義男、だらけ系たべものエッセイの小説家である椎名誠と、かなり豪華な執筆陣が名を連ねています。
単純に蘊蓄のネタにするのも良し、おいしいビールを飲むための指南書とするも良し。とにかく全編ビールをおいしく飲むための情報満載の本です。
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