大阪市内在住の方であまり若くない昔の少年少女はご存知かと。
「ラサ」という名前に覚えのある方はいらっしゃいますでしょうか。
今はシンクロスイミングの名前に残るだけになってしまいましたが、昔はスケートリンク(ラサ国際スケートリンク)があり冬場の学校行事などで行かれた方も多かったのではないでしょうか。当時としては珍しくスピードスケート靴も貸し出してくれ、当然ですがスピードスケート用のオーバルコースもありました。当時としては国内一の屋内スピードスケートリンクだったそうです。
子供心ながら「ラサ」って何だ?
と、常々思っていたのですが、この「ラサ」は実は沖縄のラサ島の事で、正式名は沖大東島と呼びます。
この島から運んだ燐鉱石を加工して肥料としていた工場、それがラサ工業株式会社です。1986年(昭和61年)に大阪工場を大正区へ移転してしまっていますので、この場所ではラサが何の言葉だったのかもう、思い出す面影も現地にはありません。
ラサ工業(大阪工場)
現在も操業中
ラサ工業自体は燐酸関連以外の工業薬品のほか、砕石・破砕機や環境対策機器、シリコンウェーハなどを製造・販売しています。