混沌の時代

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 日経バイト(アルバイト募集雑誌ではない)に連載されていた名コラムです。

混沌の館にて
 ジェリー・パーネル著 日経BP刊
 ジェリー・パーネルの混沌の館にて
 2004年10月12日 初版第1刷発行
 ISBN4-8222-0664-5

 海外雑誌の同名雑誌「のようなもの」を多数発行している日経BP社による、日経バイトに本家の米国BYTE誌にも連載されていました同名コラム(本家ではUser's Column)翻訳版として連載されていたものです。
 その間の1985年〜2004年のコラム記事をまとめたのがこの本です。

 日経サイエンスもそうなのですが、本文記事よりコラムの方が面白いという場合が多く、店頭売りの無かった日経バイトを同僚が購読していたのを読ませていただいていたときに非常に印象深く残っていた記事でした。
 書籍化されているのも知らず図書館の本棚で偶然見つけたこともあり、当時の雰囲気を読み返すつもりで読み始めました。書籍化は日経バイト創刊20周年を記念して刊行されたそうです。

 1985年と言えばAppleがMacintoshをリリースしてから1年。
 MacPlus128KやIBM-PC初代の時代です。Z-80マシンもまだまだ現役で使っている方もいたはず。
 コンピュータ(パーソナルだけではない)ユーザとしての氏のコラムは当時はいろいろ海外事情もありますが、日本とは違うアプローチでいろいろと実験的なことをしていた事を取り上げていました。

 コラムを読んでいるとなかなか時代の流れを感じます。当時の日本の事情から見ると少し先を走っている米国での環境やトラブルを含む諸事情などが。MS-DOS 3から後のWindows 3.1が出そうなころからMacintoshに作業環境が完全に移行してしまったこともあり、当時のWindows環境の変遷や諸事情がよく見て取れます。著者はあまりMacに興味が無いようでしたのであまり記事の中には登場してきません。ほとんどがWindows-OS/IBM-PC互換機、一部OS/2が取り上げられているものの、さすがに後半となるとLinuxが取り上げられてきます。

 現在は日経パソコンのオンライン版であるPC Onlineのコラムで(ジェリー・パーネル「続・混沌の館にて」)継続して記事が掲載されています。もちろん現在の話題ですのでWindows7なども題材にあがっていますので、まだまだ楽しめそうです。

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このページは、なんぎが2009年11月20日 12:00に書いたブログ記事です。

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