リモコン修理

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 通勤必携、広帯域無線受信機のリモコンが壊れました。

EDS-12
 EDS-12
 リモコン本体の左にあるのが内部断線しているコネクタプラグ

 JR西日本で通勤しているのですがあまりにも事故、急病人救護、乗客同士のトラブル、車両故障による点検、踏み切りの無理な横断を含む線路内への人の立ち入り、防護無線の発報などによる遅延が頻繁にあるため、乗る前と乗車中は列車無線を参考にしています。最後尾、先頭車両の運転台近くにいると否が応でも聞こえてきますが。
 おかげでなにかあっても理由が早くわかるため、ちょっと心の余裕がもてます。あくまでも遅れることを防止はできませんけど。

 で、使用しているのがAlincoのDJ-X8。以前IC-R1があったのですが、どうもかなり前に勝手に処分されたらしく見当たらずやむなく購入。
 この受信機の便利なところはリモコンEDS-12を使うと、本体に手を触れずにバンド変更や周波数のアップダウン、ボリューム調節ができることです。

 アンテナも強電界地域ならSMAコネクタに装着する付属アンテナを使用しなくとも、イヤホンジャックのラインをアンテナにすることで受信できますので、本体からはリモコンの線だけしか出ないため目立たずに使用できます。
 さらにこのリモコンの便利なところはステレオライン入力があり、非受信のときはライン入力の信号をイヤホンに伝え、受信すると瞬時に受信音声に切り替わるため、無声期間が長い局のワッチには最適です。
 ステレオ入力なのでiPodなどのポータブルオーディオのイヤホン出力を突っ込んで、リモコンのイヤホン端子にステレオミニプラグのイヤホンを挿せばそのまま音楽を聴くことができます。

 と、まあ、けっこう便利なのですが、どうもこのプラグ部分のケーブル外装がきっちり固定できていなく、引っ張りに対して微妙な弱さがあります。現在2代目。
 この本体側に接続する4極のミニプラグが内部断線を起こして接触不良状態になり、大変不具合に陥ります。聞こえたり、聞こえなかったり、完全に聞こえなくなってしまって、コネクタの首の部分を触ると聞こえてくるなど明らかな内部断線です。
 メーカーでは付属品の修理はしていないとの事でしたので、仕方なく修理することにしました。

コネクタ分解
 コネクタ分解
 上がリモコンのオリジナル、下がテイシンのコネクタ

 4極ミニプラグはテイシンからも出ていますのでそちらを購入して電極の順序をあわせてリモコンの線を切り離して再度端末加工をし、半田付けして修理します。
 写真の白い線がどうも引っ張られることで微妙に線材に移動が起こり、断線を起こすようです。
 リモコンのコネクタは樹脂モールドになってしまっていますので分解するともう使えません。修理にはこのように別のコネクタに付け替えをしなければなりません。
 中心の2極は大変デリケートで、半田付けには注意が必要です。

新たなコネクタ
 新たなコネクタ
 シールド側のケーブル止めのカシメは圧着端子用で作業

 使用されている線材はどうも高級なようで、UEWの撚り線らしく、銅の赤銅色をしていますがテスターなどで電極を当てても導通が確認できません。また、心材に繊維が通してあり引っ張り強度を上げているようです。このように良い線材を使っているのですが、コネクタ内部での線の引張りには弱いようで、半田付けしている部分の極短い部分で断線を起こしてしまうようです。

 また、本体側のコネクタジャックの外周に1mm程度の高さのリングがあり、そのままでは元の無線機本体にはテイシンのコネクタ外装が当たって挿入できませんので、外装のプラスチックを削り落としてしまう必要があります。なんとか導通チェックも済ませて本体に接続して動作確認。無事修理完了です。

動作確認
 動作確認

 細身のコネクタを使うのは小型化の手段だとは思いますが、一般部品でそのまま対応できないのが難点でしょうか。

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このページは、なんぎが2009年11月26日 12:00に書いたブログ記事です。

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