サクラサキマシタ

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 受験シーズンでよく出てくる言葉が「サクラサク」。合格の知らせです。

桜のつぼみ
 まだつぼみ(2010年3月19日)

サクラサク
 さくら(2010年3月29日)

 今年は私的感覚からすると、平年より1週間ほど早い開花だったのではないでしょうか。
 ただし、開花後に寒い日が続き、五分咲きあたりで留まってしまい、満開に至っていないのが現状のようです。

 桜の開花率、三分咲き、五分咲き、七部咲き、満開などと表現をしますが、実際の感覚的な開花率と桜の本当の開花率とは乖離があるそうで、人間の感覚が対数的にできているのが由来しているのではないかと感じます。
 三分咲きでほぼ半数の開花、五分咲きと呼ばれる段階で、実際は満開で、満開というとすでに咲ききって散り始めというのが実情のようです。感覚的な開花率は、実際に桜の樹上の花が咲いている率よりもかなり控えめに感じるようです。

 しかし、この、桜。いかにも日本人的な感覚を養うための銘木といえるでしょう。葉が茂る前に花が咲き乱れ、散り行く様も情緒を醸し出す演出がなされます。
 有名なソメイヨシノですが、吉野と付いているので奈良県の吉野が原産と思われるかもしれませんが、実は園芸改良品種であり、結実して種で増えることができない品種なのです。当然、挿木や接木で増やすことになり、人工品種としてしか世の中に出回らないのです。
 また、樹齢の限界が低いという説もあり、同一遺伝子による広範な植樹によることから、同じ病害や害虫などに対する耐性の低さが懸念され、同じ要因により地域一帯のソメイヨシノが枯死してしまう可能性も否めません。
 東京では隅田川の墨提が江戸時代から有名でしたが、苦労人の徳川吉宗が境内の中で酒や踊りが禁止された状態では楽しからぬということで植えたのが始まりということで、大阪の毛馬桜ノ宮から天満に至る川岸の桜の名所として風情を醸し出しています。

 ともかく、春の訪れを知らせる花として日本文化に大きな影響を与えた桜。ウメと同じくバラ科の植物だというのが意外と知られていないのが不思議な点です。

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このページは、なんぎが2010年3月31日 12:00に書いたブログ記事です。

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