今まであまり利用機会も無かった事から一度も鉄道関連イベントに行った事の無かった京阪電車のイベントへ行ってきました。ちょっと開催日から遅れての記事ですがご容赦を。
エントランス
入口で出迎えてくれた女性社員の爽やかな笑顔が印象的
今回のイベントは京阪電車開業100周年記念という事もあり色々と楽しめそうです。
場所は京阪(当たり前か)寝屋川市駅から徒歩約15分の寝屋川車両基地です。京阪のイベント、それほど記憶に無いと思っていたら、実は2001年に第1回が開催されて今年は8回目ということで、私は全く知りませんでした。元々は京阪電気鉄道株式会社のイベントである京阪電車レールフェスタとして鉄道の日(10月14日)に開催していたのですが、より広く親子で楽しめるイベントとしてALL KEIHAN サンクスフェスタの一環として開催されるようになったとの事です。
3000系撮影ブース
まず入口近くにおかれたのが新型車両の3000系をモデルにした撮影ブースです。子供たちが記念撮影に群がっています。と言うか、子供を撮影させるための親が群がっているというほうが正解かもしれません(笑)。
びわこ号
入り口近くのミュージアムトレインの展示車両には往年の車両である、「びわこ号」が置かれています。日本初の連接車であり、当時は天満橋から浜大津を結ぶ特急列車として運用されていました。現在では2009年に経済産業省の近代化産業遺産に認定された、本来なら保存状態を維持するためにも博物館入りで展示のみの車両としてもおかしくないのですが、乗車でき、中も見るだけではなく触ることも、座席に座ることも出来ます。
もちろん、運転台も見ることが出来ます。運転台後ろの遮光幕も上げ下ろしできますので、上げて撮影してみました。
びわこ号運転台
速度計が無い
京阪電車ミュージアムトレイン
また、創業100周年を記念して列車を1編成まるごと京阪電車の歴史をそのままなかに博物館として再現したミュージアムトレインも置かれていました。中は京阪電車の歴史をパネルや行先表示板や模型などを使い細かく紹介されています。
展示の一つに京阪特急の発車音を鳴らして遊べるものもあり、日ごろ京阪電車を利用している人にはお馴染みの音が好きに鳴らせるというものもありました。
このミュージアムトレインは各所で展示されていましたが、このイベントで見納めとなるそうです。
さて、工場ですので日ごろの車両整備などで行われているいろいろな作業をデモンストレーションとしてみることができます。
クレーン実演
目玉の一つが「電車を持ち上げる力持ち」。このクレーンによる車体のつり上げ・移動のデモンストレーションは各電鉄会社の工場で良く行われる物ですが、車体の裏側をくまなく眺める事ができる貴重な機会です。レールの下のピットでも台車はありますからね。
外装整備中の8000系
工場の日ごろの様子をそのまま見る事ができるようにされていることもあり、外装整備のため再塗装を行ってお化粧直しをしている整備中の車両も置かれています。
見ていてなにか足りないと思った方は正解です。車両番号などの銘板類が一切ありません。外側塗装をすべて終えた状態で次の工程待ちのようで、車両側面が塗色以外はのっぺらぼうの車両がありました。
車両回路試験装置
工場内には、車両の電気回路や操作などを直接、車両の操作盤で徒手による操作をすることなく、外部から制御することのできる車両回路試験装置を接続した車両がおかれていました。
パンタグラフの上げ下げだけでなく、マスコンも含めてほとんどを操作・確認できるリモートコントローラといっても良いものです。高そうです(笑)。
車輪の研削
光って見える部分が研削した部分で結構な径を削っている
各鉄道会社の工場見学でも見ることが出来ますが、傷が入ったりして痛んだ車輪を研削して滑らかに仕上げる作業が実演があります。京阪電車では車輪を台車を外したり車軸を台車から抜いたりすること無く、列車に取り付けられた台車に架装された車輪を研削する機械で行っています(装置は川崎重工製)。レールを外して車輪を持ち上げて回転させながら研削する優れものです。
上の写真のように、レールとの接触面を研削してきれいに仕上げていきます。行程自体はかなり自動化されており、車軸を研削のために押さえる爪をセットする以外は車輪の状態測定の他に、研削量の設定以外は機械が自動的にフィニッシュまで行います。
ちょっと長くなりましたので続きは別の記事で。
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