検修車庫ならではのイベントのご紹介です。
床下ピット探検隊
車庫内の列車整備用の床下ピット内を歩いて体験できる貴重なイベントです。実際の車両の通常は見ることの無い内側を垣間見ることが出来ます。
ピット内
照明があるとはいえ、実際のピットにおける車両の設備類を見るにはかなり暗い状態です。ヘッドライトをつけるか懐中電灯で無いと細かい箇所は見ることが出来ません。実際の保守作業の方の苦労が偲ばれます。
車両機器の実演(運転台)
実際の車両にマスコンとブレーキのついた装置をつなげて、実際に電気回路の動作がどのようになっているかを見ることの出来る展示があります。子供たちは楽しそうにガチャガチャと動かしていました。マニアな人はちょっと動きが違いますが(笑)。
40tクレーン実演
最近、このようなイベントでどこもするようになった大型クレーンを使った車両の吊り上げ実演もしっかりしています。五位堂検修車庫では、わざわざ並んでいる車両の上を越えて向こう側へ移動する実演をしていました。車両部分だけの入替作業と同じですが、いつも乗車している車両があんな風に運ばれるのはやはり貴重な体験らしく、人だかりがつねにあります。
パンタグラフ上下
さらに空気圧で上下するパンタグラフの操作体験もあります。
プシューッという音とともにパンタグラフが上下します。
休憩電車
会場は検修車庫ということもあり、一般の見学者が一服するような場所がないことから、このように編成車両の一部を休憩電車として開放し、シートに座ってゆっくりできるようになっていました。
車載クーラー
電気連結器
抵抗器
日ごろは車載状態で見ることの出来ない部位の部品が見やすく展示されていました。
整備中のものを展示しているとは思いますが、見栄えのするように掃除したり展示したりと苦労されています。
このほか、連結器や台車、発電機やコンプレッサーなど外側からは見ることが出来ますが、実際にこれらを、じっくり中まで見ることの出来ない車両機器が多数展示されていました。もちろん、それらを整備する工場の設備類は一部シートをかぶせていたりしますがすべてナマです。
マルチプルタイタンパー
今回はマルチプルタイタンパーのコンソールへ入ることができ、中を見ることができました。
実際はコンピュータとあわせて精密な制御がなされるのですが、そのコンソールはまるで戦闘機のコックピットのように計器類が山のようにあり、これは操作を覚えるのが大変ではないでしょうか。
コンソール(1号車側)
実際の運用には車両の前後の操作席に一人ずつ乗って操作、外で監視を行う作業で一人と合計三人で運用するとの事です。
鉄道ファン向けのツボを抑えつつ、新たな鉄道ファンを創りだすことも目指した総合的なイベントでした。近鉄電車はなかなか乗る機会が無く、あまりなじみの無いものでしたが、大変楽しく一日を過ごすことができました。
余談ですが、グループで誰かが発案して見に来たと思われる一団の一人は明らかに鉄道ファンでもなんでもないのか、撮り鉄ではないのか撮影会場で「何が面白いかさっぱりわからんわ」という呟きを聞きました。いや、そうですよ、わかりませんって(笑)。
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