デバイスの発売元(TRIPATH)ではT級アンプと呼ぶそうです。
TA2020-020(TRIPATH)
メーカのデータシートによるとAB級の忠実度とD級の効率の両方を提供するということで、単なるD級アンプICとは違うようです。また、一部のオーディオファンにはかなり定評があるのですが、メーカではすでに廃品種で製造していないこともあり、かなりプレミア的な要素も強いデバイスのようです。数年以上前に自作オーディオの世界では、かなり流行ったらしいので、こちらは流行から一回りりも二回りも遅れていますね(苦笑)。
実際に、現在キットで通常通り数量制限なしで販売しているのは共立と若松ぐらいでしょうか。若松も在庫のみのようですし、カマデンではもうTA2020-20を使ったキットは販売されていないようです。
で、いろいろ溜まってきている製作案件があるにもかかわらず、手ごろなアンプがもう一つ欲しかったのと、年末セールで少し安くなっていたということと、キットという魅惑に負けて買ってしまいました。
何せ普段使いのTU-870は良いとして、リビングにあるアンプが電源を入れると蛍光灯が一瞬暗くなるA級増幅しかないという電気代が恐ろしいアンプなので、省エネというか節電でデジタルアンプを置くことにしたためです。実際に宅内では数ワットでも出力は十分ですからね。
WP-2020AMP-R
電子部品商だからできる価格設定ということで、かなり低額ながら高級な部品を使って製作できるキットがこの共立ワンダーキットから出ている2020デジタルアンプキット「WP-2020AMP-R」です。年末のセールで安くなっていたこともあり、フラフラと購入してしまいました。
部品構成
音の経路に入るコンデンサとパスコンはすべてドイツWIMA(ヴィマ)社ののポリエステルフィルムコンデンサ。電源のデカップリング用にSANYOのOSコンでした。
今回のRつきの限定版では入力部のOPアンプゲインを決定する抵抗20kΩと出力のLPFを構成する10Ωの抵抗がDXバージョンと異なり、DALEの金属皮膜抵抗ではなく、カーボン抵抗なのです。このおかげでまろやかな音に仕上がったそうです。ここら辺は感覚的な話になってしまうので、実際に付け替えて聞いてみるしかりません。キットなのでその点は気兼ねなく実験できそうです。
まずは基板と部品のキットなので、これに電源部、ケース、入力・出力端子類、音量調整のための回路・部品などが必要になってきます。とりあえずは大変効率の良いアンプなので、ツールボックスの12V0.9Aのスイッチング電源で鳴らしてみる予定です。
スピーカーは現在TU-870が接続されているJBL CONTROL 1Xで試します。このスピーカー、87dB/2.83V/mとあまり効率がよくないので有る程度出力を上げないと鳴ってくれないような気がしますがどうなのでしょうか。
寒い時期の手慰みになればよいのですが、忙しくて作るのに睡眠時間を削りまくるとなると本末転倒です。もちろんこれ以外にもケースや電源、スイッチやボリューム周りと部品が必要です。はたしてどうなることやら。
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