植木や果物系をしている人は読めるかも。
茱萸木(くみのき)南
茱萸で「ぐみ」はまだ読めるかもしれませんが、茱萸木で「くみのき」とは早々読めないと思います。
MS IMEでは「くみのき」と入力して変換するとちゃんと「茱萸木」に変換されました。
しかし、どうして茱萸が「くみ」になったのか。
もちろん字が示すとおり「茱萸」が由来で、開墾当時に茱萸の木がたくさん植えてあったそうですが、本来「ぐみ」と呼ぶものがなぜ「くみ」なのでしょうか。
鎌倉時代に書かれた国の公文書「太政官符(だじょうかんふ)」に、このあたりの地名が「佐志久美岡(さしくみのおか)」だという記載があるそうで、「久美」が「茱萸」の和名のようで、当時から「くみ」と呼んでいたようです。
ちなみに昔は文字の通りに「ぐみのき」と読みを振っていたそうなのですが、昭和45年にこの伝承を元に本来の読みである「くみのき」と変更したそうです。
どうも、最近この手の本来の地名に読みを戻す例が多く見られますが、言霊としての地名は大事だということでしょうか。
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