さすが、大阪人。おもろいもんつくろう精神です。
オーガニックビル
心斎橋・南船場界隈でひときわ異彩な外観を見せているこのビル、「オーガニックビル」という名称で、なんと塩昆布の「えびすめ」で有名な小倉屋山本の本社ビル(1993年に落成)。
とっても変なビル。いやいや、変なビルの一言では片付かないようです。
本社ビルの建替えの際に当時の専務の発案で「おもろい物」というオーダーで設計・監理を建築設計事務所に出したそうです。設計はガエタノ・ペッシェ。
外装はテラコッタ色、地上9階、地下1階の鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)造りで、外部に植えられている植物には132個のポットがあり、全部種類が違うそうで、自動制御の給水装置で給水。年3回程度剪定もするという手入れもされているとか。なんと1994年にグッドデザイン賞も受賞しているという、とても昆布会社の本社ビルとは思えない外観です。
内装もガエタノ・ペッシェが手がけており、オブジェなども置かれているため、さながら個展のような状態。
完成からすでに10年以上経過しているのですが、この景観は周囲の無味無臭なオフィスビルに比べて全く古さを感じさせ無いどころか、いまだに未来的でもあります。
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