製作体験会

user-pic
0

 今回は満員御礼でした(デジットblogの告知記事)。

製作体験会会場
 製作体験会会場

 6月16・17日と開催されたオーディオキット製作体験会へお邪魔いたしました。
 今回は告知期間が比較的短かったにも関わらず、16日の初日は満員御礼で、製作のためのテーブルが満員となりました。

製作会会場
 当日の様子

 写真では空きがありますが、出入りがありたまたま空いているだけで実際はこの席も利用されている方がいらっしゃいました。

 今回のオーディオキット製作体験会では常連の方に加えて多かったのが、やはり人気のフルデジタルオーディオパワーアンプ D_5709kitの製作です。初日に参加された方の複数の方が製作に挑んでいらっしゃいました。
 以前にも書きましたが、基板本体は全ての部品を実装済みですが、インターフェース類やボリューム、入出力端子などへの配線がかなりあり、組み立てに着手するとこれらをパネルに実装する手間とあわせて結構時間がかかります。この手の組み立てに慣れていないと丸々一日仕事になりかねません。
 また配線間違いや初心者の方の場合はハンダ付け不良等もあるため、一発で完動させるのはそれなりにハードルが高いのです。もちろん、動作しない場合は何が何でも完動状態で持ち帰っていただけるようにスタッフの方々のヘルプや修理等が入りますので、フルサポートで安心です。
 実際に一発目で鳴らなかった方はすぐにスタッフの方でリカバリーが入りました。

 その他、もうキットでは飽き足らなくなり完全自作で製作を始めている方や、キット関連で徐々に製作を増やされている方は先日発売になったデジタルオーディオ試作実験用電源基板キットのPS-AUDIO-ACとケース加工と組み込みを行っていらっしゃり、その他エフェクターやデジタルオーディオ独立実験基板を組み合わせてオーバサンプリングを実現しようとする方、ハイエンドヘッドホンアンプにトランス電源を組み合わせて製作されている方等、やる気満々の強者が集まってきている印象です。

 今回のお題は一度作ったエフェクターのディレイキットをもう一度製作。前回のディレイは知人のところへ嫁いでいってしまったため、自分用にもう一台製作して手元に置いて置きたいというのが理由です。

ディレイ
 ディレイ完成
 かなり塗装のムラが目立って見苦しい点はご容赦を
ポッドは上からDELAY、WET、REPEATである

 ケースを前回使用した大きめのタカチのTD 9-12-4ではなく、いつも使っているHAMMONDの1590Bで納める事にトライしました。
 また、塗装もグラデーション塗装の練習も兼ねてこちらもトライしてみました。ただ、作業を雨の日の風がある状態のさらに夜中の暗いところで行うと惨憺たる状態になりました。下に敷いた新聞紙が巻き上がって張り付いて跡が残り、雨滴が塗装面に飛散してきて痘痕ができましたし、あせて重ね塗りをしたので垂れは出ましたし、グラデーションの具合や塗装の仕上がりは私的にはかなりイマイチ状態です。まあ、練習と思って割り切っていますので次回、同様の製作を行うときには晴れた日にじっくりと時間をかけて作業をしたいと思います。

ディレイ基板実装
 基板装着の様子
 上下の部分をそれぞれ削って小さくした

ディレイ内部
 筐体内部の様子

 ディレイの基板は前作のオーバードライブディストーションと異なり、実装部品が多いこともあり大きめなのです。筐体に納めるにはフットスイッチやジャックの位置などをかなり検討してから筐体加工を行いました。
 それでも、ジャックのハウジングと干渉する箇所がどうしても残るため、一部の部品を寝かして実装している箇所があります。

ディレイ基板
 DELAY2399基板の実装状態
 音信号の通り道に入っているコンデンサはJovialに変更した

 デジットのエフェクターキットはタカチのTD6-11-3に収まるように作られていて53.5mmの幅があります。しかし1590Bは一回り小さく裏蓋の内側の幅が52.11mmしかありません。その差約1.4mm。このため、少しでもケース内の寸法マージンを稼ぐために1590Bの裏蓋に収まるようにするためにはこのサイズまで基板をゴリゴリと削らなければなりません。両面基板ということもあり、削るにはかなり勇気が必要ですが、ここはエイヤッとあきらめて強行しました。

 5Vのリニアレギュレータ78L05はちょっとアクロバティックな実装です。
 接触してショートしないように反対側の部品であるジャックの端子周りにはポリイミドテープを貼って絶縁をしています。

 とりあえず筐体には無事収まり、動作確認をしました。

 このエフェクター、ディレイの心臓部とも言えるPT2399ですが、5V動作をするためにリニアレギュレータで降圧させている上に消費電力が全く持って006P積層電池向けではありません。最大消費電流が30mAもあり、レギュレータの78L05も3mAも消費します。ちょっと電池動作向けではないので、運用するには9V供給の電源ボックスを作って給電する必要がありそうです。もう、泥沼(笑)。
 BOSSのデジタルディレイの場合、スルー出力のジャックがついているので、時期を見てこちらも増設したいと思いますが、果たして押し込めるスペースが有るのかどうか。

 最後になりましたが、多数の参加者を捌いてそれぞれの希望を実現しながら運営されていたデジットのスタッフの方々には本当に敬服いたします。機材類や展示の準備・撤収や清掃など裏方作業に苦労されていると思われます。今回、参加させていただきお世話になった事を、改めてこの場を借りて御礼申し上げます。

コメント(2)

| コメントする
user-pic

カスタムショップの市販品のように綺麗に作製されているので、素晴らしいですね!

おほめいただきありがとうございます。お尻の穴がムズ痒くなるぐらい恥ずかしい。

実際に手に取ってご覧いただくと解りますが、塗装状態はかなりひどいです。写真では遠目ですし、目立たないアングルで撮影していますので、お褒めの言葉をいただいてしまうと恥ずかしい限りです。
いや、本当に塗装を全部はがしてやり直したいくらい(>_

コメントする

このブログ記事について

このページは、なんぎが2012年6月17日 22:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ちゃんと親はいるか」です。

次のブログ記事は「分かれる行き先」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

ウェブページ

  • arduino
  • img
    • 2006
    • 2007
    • 2008
    • 2009
    • 2010
    • 2011
    • 2012
    • 2013
    • 2014
    • 2015
    • 2017
    • 2018
    • 2019
    • 2020
    • 2021
    • 2022
    • books
    • sch
    • xmas