先月の製作体験会は仕事で出られず悔しい思いをしたので、今回は予定を調整して出席。
製作体験会会場
会場は恒例の共立電子産業の本社1階セミナールームです。
サンプル類
会場のテーブルには実際のキットの製作例がびっしりと並んでいます。
徐々に増やしてきたデジタルオーディオの単体基板を組み合わせた機能ユニット製作例が複数置かれていました。デジットの店頭で置かれているものですが、会場では手に取ってじっくり見ることができます。
その他、ディストーション等のエフェクター製作例も置かれており、実際に改造して製作した場合との差や製作前の試奏で音の雰囲気を確かめることもできます。
会場の雰囲気
今回も一番多かったのがデジタルオーディオ単体基板の組み合わせでアップサンプリング対応のユニットを構築している方たち。正しい配線をすれば鳴るのは当然ですが、如何にカッコいい筐体に組み込んで仕上げるかという「美しさ」も自作する場合の腕の見せ所です。
また、デジタルオーディオのユニット構築で印象的なのが、皆さんヘッドホンアンプを追加もしくはヘッドホンで聴くコネクタ類等を追加している事です。最近の住宅事情ではなかなか大きな音でスピーカーを鳴らすことが憚られる環境が多く、手軽に楽しみたい意味も含めてヘッドホンでの利用が必須となっているようです。
他にはフルデジタルオーディオアンプのトランス電源を製作されている方、DIPではない小型パッケージ小出力D級アンプのデバイスを評価基板を使わずにフルスクラッチで製作される方や、TDA1552Qの部品セット(お茶漬けアンプ)でユニバーサル基板を使って手配線をされる方など皆さん真剣に取り組んでいらっしゃる方ばかりです。
中には市販のオーディオ機器の筐体の臓物をごっそり抜いて、デジタルオーディオユニットを組み込んでしまうという強者もいらっしゃいます。
何度もお伝えしている事なのですが、製作したキットは完動するまでサポートしてもらえます。部品が壊れてしまった場合等は交換部品は実費が必要ですが、ハンダ吸い取り器を用いて部品の取り外し等もお願いできるので、万一の失敗の際での部品取り外しに不安な人も安心して製作に臨めます。
完動しない場合は時間の許す限り原因チェック、修正対応もしていただけますので、完動した時の感動を(シャレではありません)持ち帰ってもらい、すこしでも「もの造り」への興味や知識を向上していただけるようにスタッフの皆さんが頑張っていらっしゃいます。
徐々にデジタルオーディオの関連が増えてきたこともあり、別途開催のAVRマイコン電子工作製作会との対象エリアがかぶってきています。いずれデジタルオーディオ系でのソフトがらみも製作体験会で併催することもあるかもしれません。
実際に単独基板のハードウェアだけではデバイスのすべてを活かしきる事ができませんので、どうしてもマイコンなどでI2Cを使ってデバイスの内蔵設定レジスタを変更する必要があり、デジタルオーディオとソフト開発はかなり融合した内容になって来ている事は確かです。私の製作内容もかなりデジタル寄りの案件が増えてきていることが現実を物語っています。
オーディオ向けのソフトウェア開発セッションと、作業セッションの同時開催となると机等の什器類や会場の使い方に課題が残りますが、ぜひとも実現してほしいと思います。
最後になりましたが、いつも楽しい機会をご提供していただき、後の片付け清掃をお任せしてしまい大変恐縮なのですが、スタッフの皆様方にこの場を借りてお礼申し上げます。
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